その2「モチーフ」
「コンセプト」の2つ目の類義語は「モチーフ」です。
「モチーフ」は、フランス語の「motif(芸術表現などの中心となる思想や動機)」が語源で、ラテン語の「 motus(動き)」も由来していますよ。主に芸術や創作分野で幅広く使われている言葉ですね。
「コンセプト」「テーマ」と違うところは、芸術表現において題材になる物事を指す語であるという点です。
その3「イメージ」
「コンセプト」の3つ目の類義語は「イメージ」です。
「イメージ」はコンセプトよりも馴染み深い言葉として知られていますね。「印象」という意味で使っている人も多いと思います。辞典には「心に思い浮かべる像や情景」「物事に対して抱く全体的な感じ」と書かれているので間違いではありませんよ。ですが直訳すると「像・画像」という意味で、実はIT用語とされています。「イメージ検索」「イメージファイル」という言葉をよく聞くと思いますが「イメージ」の部分を「画像」に置き換えてもしっくりくることから分かりますね。
「コンセプト」との違いは、「モチーフ」同様具体的な物事を対象としているという点。
「コンセプト」の対義語は?
「コンセプト」の対義語は、どんな言葉があるでしょうか。一緒に考えてみましょう。
「具象」
「コンセプト」はもともとカタカナ語です。意味は「概念・観念」でしたね。「概念」の反対の意味として「具象」が挙げられます。「具象」を英語にすると「concrete」で、「はっきりした姿・形を備えていること」の意。同じ意味で「実体(entity)」も具体的な形を持ったものとして「概念」の対義語と考えられています。
思想の形式を表す「概念」⇔具体的な形で表しているモノ「具象」
「concept」
先に述べたように「コンセプト」はカタカナ語で、「concept」という英語からきています。
日本では、広告の表現から始まった言葉で、現在では商品のリニューアルなど独自のマーケティング戦略において、他との差別化を図る目的で使用する時に使う事が多い。「モチーフ」や「イメージ」との意味の違いをしっかりと理解した上で使う事が大切で、今回は英単語の説明と日本語の例文を紹介しているので、英文の例文はありません。
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