
「アジェンダ」の使い方・例文
「アジェンダ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.あの政党のアジェンダに共感したので、今回の選挙で投票した。
2.今回プレゼンいたします内容のアジェンダにつきましては、手元の資料の1ページ目にまとめましたのでご覧ください。
3.いつもテンプレート通りのアジェンダなのもどうかと思うから、少しは自分で考えて、時間配分や会議で話し合う内容などもしっかり反映させた方がいい。
例文2と3が「要約」や「計画表」といった意味の「アジェンダ」です。ビジネスシーンではこのようなケースで使われることが多くなります。文章にもある通り、「アジェンダ」作成にはテンプレートがあると便利ですが、あまり頼りすぎてはいけません。会議のための「アジェンダ」でしたら、まず会議を意義あるものにするために何を記すべきかを考えなければいけません。
例文1の「アジェンダ」は「選挙公約」という意味があります。日本では、2010年の参議院議員選挙あたりから、「アジェンダ」が選挙公約の意味で使われるようになりました。
「レジュメ」「マニフェスト」
内容をまとめて記したものとして、「アジェンダ」の他に「レジュメ」があります。大学の講義などでこの「レジュメ」を耳にしたことがあるのではないでしょうか。この「レジュメ」というこの言葉は元がフランス語で、研究報告や演説などをまとめたものを表します。「アジェンダ」がこれから話し合われる「議題」なのに対し、「レジュメ」はすでに話す内容が決まっている「要約」です。
また、政策を意味する「アジェンダ」に似たものとして、「マニフェスト」が挙げられるでしょう。イタリア語の「宣言、声明」を意味するこの言葉は、2003年の公職選挙法改正により政党が「マニフェスト」を配布できるようになってから広まりました。「アジェンダ」が今後の指針を示す「計画書」であるのに対し、「マニフェスト」は政権獲得後の具体的な施策を発表する「宣言」であるという違いがあります。
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