
「オーセンティック」の使い方・例文
「オーセンティック」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.軽井沢にあるオーセンティックなハンバーガーのお店を知ってる?レベルの高い正統派の絶品バーガーが食べられるんだ。
2.鎌倉周辺に住む友人からの情報によると、そこのランチは上品な和風オーセンティックで、食べログでも評価が高いらしい。
3.娘の花嫁衣裳には、自分が若いころにパリで見たような、オーセンティックなデザインのドレスを用意してあげたいわ。
オーセンティックという言葉は、高級路線の店や商品だけに使う言葉ではありません。「本格的」なものや「正統的」なものを形容する用語ですから、アメリカ生まれのおいしさを追求した本物志向のハンバーガーも「オーセンティック」でしょう。
日本にも「オーセンティック」を感じるものがあるはずですね。着物などの和装やお寿司や歌舞伎…日本文化の世界にも、こだわりをもって本質を引き継ぐ人たちがいます。
料理でも職人の技でも「正統的なおもむきが素敵だな」と感じた時、オーセンティックという言葉を使ってみてください。表現をちょっと格上げしてくれる、とても使い勝手の良い言葉ですよ。
その1「トラディショナル」
「トラディショナル」は「伝統的な」という意味の言葉です。
ファッション業界で「オーセンティック」という場合、昔ながらの保守的な正統派スタイルをさすことが多く、そのまま「トラディショナル・スタイル」に通じます。イメージとしては、英国紳士調のスリーピーススーツやアイビールック(1950年代にアメリカの学生のあいだで流行した、七三分けの髪型、三つボタンのブレザー、ボタンダウンのシャツ、コットンのパンツを基本にしたスタイル)などです。かつては多くの男性の憧れの象徴でした。
しかし、トラディショナルスタイルはときに「古くさい」、もっと悪くいうと「ダサい」ときもありますよね。その点「オーセンティック」だと、否定的な意味はもたないのです。「オーセンティック」はトラディショナルスタイルの中でも、カッコイイ部分だけにスポットをあてた表現ともいえます。
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