
生殖方法の一つである有性生殖とは何なのか、具体例も合わせて紹介していく。また、もう一つの生殖方法である無性生殖についても学び、それぞれのメリット・デメリットを知ろう。最終的には、有性生殖と無性生殖の違いについて明確に説明できるようになりたい。
大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらうぞ。

ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
有性生殖とは?
有性生殖(ゆうせいせいしょく)は、2つの個体間で配偶子(はいぐうし)が接合し、ゲノム(DNA)をやりとりすることで新しい個体がつくられる生殖方法です。2つの配偶子に由来する遺伝情報がが混ざり合い、新しい個体が生じます。
生じた個体は両親から遺伝情報を半分ずつ受け継いでいるため、両親のどちらとも同一ではない、新しい遺伝情報をもった個体となるのが、最大の特徴です。これについては後ほど詳しくお話します。
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そうですね。有性生殖では生殖細胞…正確にいうと配偶子の接合が重要です。まずは、配偶子について少し詳しく学んでおきましょう。
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