
端的に言えば枕を交わすとの慣用句の意味は「男女が情交を交わす」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
編集経験もあり、情報誌系のライターを10年経験したコトバアソビを呼んです。一緒に「枕を交わす」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/コトバアソビ
枕を交わすと聞いて妄想で鼻から赤い汁が垂れていたライター。今回は興奮をしながら「枕を交わす」について解説をする。検索キーワードの履歴は、謎の英語にて埋まっている。
今年1月から月間でラジオ配信を始め、その収録を控えている。(ゲストを誰にしようか迷っている。)凡庸な人物を今後は変えようと、無料会員サービスでオンラインサロンに入った。
「枕を交わす」の意味は?
「枕を交わす」(読み方:まくらをかわす)には、辞書や辞典にて次のような意味があります。
1.男女が共に寝る。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「枕を交わす」
「枕を交わす」とはセックスのことです。枕は寝具のイメージも強い言葉ですが、単体での意味で性的なイメージを持っています。膝枕や腕枕も男女の情愛をいい表した言葉で、枕はただ単に頭を置く寝具より、ベッドなどの意味合いも持つ言葉です。
「交わす」にはいろいろな意味があり、挨拶などの会話から交差をするという意味まで幅広く使われます。しかしこの「枕を交わす」の場合には、男女の睦まじい情景を鮮明に描きますね。
従来嫌煙をされていた「セックス」というフレーズを一躍広めたのは、東京ラブストーリーです。この月9ドラマのゴールデンにて、言ったセリフ「セックスしよ」ですね。セックスをするというフレーズに抵抗感を覚えなくなった大衆は、次第に「枕を交わす」というよりも「セックスをしよう」とストレートにいうことが多くなっています。
ただ小説では今でも「枕を交わす」と頻繁に使われており、ストレートに表現をするよりも性的なイメージが少ないため、やわらかい言葉として用いますね。
「枕を交わす」の語源は?
次に「枕を交わす」の語源を確認しておきましょう。
「枕を交わす」の語源は「枕」という寝具と互いに交えることから、一夜をともにするなどと同意で使われてきました。古くは和歌として平安時代に残っていたといわれていますが、性的なイメージを持つ言葉のため、公式な記録としては慮れていて残されなかった言葉です。
中国では古来より「枕」は頻繁に出ており、こちらは寝具としての「枕」の意味ですね。したがって日本にて「枕を交わす」と作られて、隠語として広がったと考えるのが自然でしょう。
戦国時代になると「枕を交わす」は頻繁に登場します。同じ意味のお褥(おしとね)という言葉にて、江戸時代には大奥で使われていますね。
「枕を交わす」の使い方・例文
「枕を交わす」の使い方を例文に挙げみていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼は今28歳だが、いまだに枕を交わしたことは無い。
2.今日彼女と枕を交わす。明日は別の人と。
3.結婚当初は頻繁に枕を交わすことも多かったが、最近は枕を交わすことも少なくなった。みんなもそうなのだろうか?
3つとも実体験です。許可を取っており、少しアレンジして引用をしました。筆者のTwitterのアカウントには、まれにダイレクトメールが来て、このような人には言えないことを相談されるケースが多いように思えますね。
最近の若年層には枕を交わすことに興味を持たない人が増えており「自分は少し変わっているのではないか?」との相談が来ます。そんなときは「それも個性だから、いずれ変化をもたらす人が現れるから、自然に変わるように趣味を持って楽しく」と諭しますね。2の例文は諸事情により説明を割愛します。
3の例文は、共に生活をすることで枕を交わすことが少なくなる夫婦の実話です。こどもが生まれて、家族になるにつれ、身近な人との変化もまた社会問題化をしています。枕を交わすことは、情愛をうつすとともに、コミュニケーションが取れているとの意味も含みますね。
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