3-3. sp混成軌道
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sp混成軌道はs軌道とp軌道1つが混成軌道を形成し、2p軌道2つが余っています。混成軌道2つは炭素原子に対して180度の角度で直線的に交わります。残った2p軌道2つはそれらに直交している形です。
Ben Mills – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
混成軌道がσ結合を形成し、余った2つの2p軌道がπ結合を形成することでアセチレン(C2H2)は直線的に三重結合をとる形となっているのですね。
混成軌道はなるべくシンプルに捉えよう
「混成軌道」は本来大学の、水素原子のような2粒子系のシュレディンガー方程式の導出から始まる量子化学の授業で学ぶ内容となりますが、今回はなるべく分かりやすくなるようにポイントを噛み砕いてお伝えしました。
あまり難しく考えず原子と原子の軌道が一つになるイメージをもって、分子が形成された時どのような形になるのかを想像しながら化学式を眺めてみてください。