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Rakudaniku – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
ちなみに電子軌道の形はs、p、d、fとそれぞれがもつ方位量子数により決まっており一番小さいs軌道は球型(画像はs軌道とp軌道)。
難しい話ですがこの電子軌道の範囲を中が見えない雲に例えて、雲の中に電子が確率的に存在するというのが電子軌道における考え方になります。
2-2. 電子の入り方
image by Study-Z編集部
そして、電子が電子軌道に入る順番について見てみると閉殻構造の謎に一歩近づきます。これは構造原理や増成原理(ぞうせいげんり)とも言われ、エネルギー準位の低い電子軌道から1s→2s→2p→3s→3p→4s→3d→4p→5s→…という順番に電子が埋まっていくことが知られているのです。
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Sch0013r – File:PTable structure.png, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
そして周期表と電子軌道の対応を見ていくと面白いことが分かりますね。第1族と第2族元素(およびヘリウム)はs軌道が、そして第13族から第18族(ヘリウムを除く)はp軌道が最終的な電子の埋まり方に関与していることが分かります。
2-3. 閉殻構造の正確な定義
以上電子軌道の考え方をみてきて、閉殻構造の正確な定義とは何か分かるでしょうか。閉殻構造の正確な定義、それはその原子における最もエネルギー準位の高いs軌道とp軌道が電子で満たされること。結果として最外殻の電子が8個となることを言うのです。
3. 最外殻電子(s軌道+p軌道)=8個が閉殻構造
以上ボーアの原子模型と電子軌道の考え方について見てきました。ボーアの原子模型の考え方ではアルゴンの最外殻であるM殻には8個の電子があり、M殻には最大18個まで電子がはいることから次のカリウムの電子はM殻に9個目として入りそうなものですが、実際には次のN殻に入ります。多くの受験生はこの現象に疑問を感じつつも学習を続けなければなりません。そこでこの疑問を解消してくれるのが電子軌道という考え方。
電子殻が更にエネルギー準位ごとにs軌道、p軌道…と分けられることで電子の次の行き先を分かり易く示してくれています。そして結果的に最外殻電子(s軌道+p軌道)=8個が「閉殻構造」という結論になるわけです。
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