・原子核の周囲を回り続ける理由が説明できない(外からのエネルギーが必要)
・とびとびの値をとる理由が説明できない
という致命的な欠陥を持っていました。そしてこの矛盾を解消したモデルが量子力学の波動関数と不確定性原理という考え方を取り入れて完成しました。それが電子軌道を用いたモデルです。
2. 電子軌道から見た閉殻構造
image by iStockphoto
ボーアの原子模型を用いて閉殻構造について見ていくと数多くの謎や矛盾が生じてしまうことが分かります。そこで今回は更に一歩踏み込んで大学の量子化学で学習することになる電子軌道の考え方を解説していきますね。
2-1. 電子軌道の考え方
電子軌道を細かく説明するとシュレーディンガーの波動関数を計算したりと難しいものになるのでそういったことは割愛しますが、ざっくり表現するとボーアの原子模型でK殻、L殻などと表現していたものを更に電子軌道に分割して考えるということになります。
電子軌道にはs軌道、p軌道、d軌道、f軌道がありそれぞれ電子の収容数は2、6、10、14。そしてK殻は1s軌道、L殻は2sと2p軌道、M殻は3s、3p、3d軌道で構成されているのです。
K殻 : 1s
L殻 : 2s + 2p
M殻 : 3s + 3p + 3d
N殻 : 4s + 4p + 4d + 4f
O殻 : 5s + 5p + 5d + 5f
P殻:6s + 6p + 6d
\次のページで「2-2. 電子の入り方」を解説!/
