
「語彙力」の使い方・例文
「語彙力」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.語彙力を高めたいなら、本を沢山読むと良い。
2.あのブロガーの記事には本当にその場にいるかのような臨場感があり、引き込まれる。まさに語彙力の塊だ。
3.うちの子に感想を聞いても「やばい」としか返ってこない。語彙力が心配だ。
語彙力の豊富な文章や会話には情報量や詳細さが伴うもの。そのため、自分の発言の表現力や解像度を高め、その内容を正確に情報を伝えられるようになります。言葉に対する幅広い取捨選択能力を示すことができるため、聞き手に教養があり知的という印象を与えることも可能に。そのため、ビジネス書や自己啓発本などで語彙力はしばしば取り上げられるテーマなのです。
そして、そんな語彙力を伸ばす、つまり言葉の引き出しを増やす手段としては読書が挙げられます。言葉のプロフェッショナルである作家の言葉に触れ、知らなかった言葉がどう使われているのかを知るというのが有効であるとされているという訳です。もちろん、読解力もつくでしょう。
一方で、じゃあ語彙力の無い会話とは何かとなると、例文3にあるような「すごい」「やばい」、若者言葉ですと「わかる」といった示す意味合いの広く平易な言葉で語られる会話であると言えます。幼い子供同士の会話をイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。
しかし、逆に親しい間柄で「すごい」「やばい」レベルの言葉のみで会話が成り立っているという場面も存在します。主に若い層同士で「分かる…」「それな~」「ほんとそれ」といった会話をしているのを見かけたことは無いでしょうか、もしくはしたことはないでしょうか。この場合ですと、言葉の情報量に頼らずとも自分たちは互いのフィーリングを分かち合うことができている、それ位仲が良いのだという連帯感にも繋がっていますね。仲間内ではあえてそのような言葉を用いるというコミュニケーションも大いにあり得るでしょう。
「ボキャブラリー」
ボキャブラリー(vocabulary)は「語彙力」の英語訳ですが、カタカナ語として会話の中で使うこともできる言葉。「ボキャブラリーが豊か/貧困」という言い回しは、そのまま「語彙力がある/ない」と置き換えることができます。砕けた表現としては、「ボキャブラリーが貧しい」を略して「ボキャ貧(ひん)」なんて略語もありますね。
なお、「語彙力を増やす」は英語で「expand one\’s vocabulary」(他にもincreaseやdevelopを用いる例文も見られました)。「私には語彙力がない」は「I have little vocabulary skills.」と英訳されます。英単語のvocabularyには他にも「語彙・用語」(basic vocabularyで基礎用語の意、など)の意味合いがあり、「~力」というニュアンスが含まれるかはその時次第と言えるでしょう。
もちろん、語彙力はどの言語にもあるもの。それこそ学校で習う「will」と「be going to~」の使い分けも立派な語彙力の幅です!
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