化学有機化合物無機物質理科

5分でわかる「アレーニウス」と「ブレンステッド」!酸・塩基の定義変遷の歴史を理系ライターがわかりやすく解説

3-1. ブレンステッド・ローリーの定義

1923年、ブレンステッドとローリーがそれぞれが独自にプロトンH+を出す物質を酸、プロトンH+を受け取る物質を塩基と定義しました。これがブレンステッド・ローリーの定義です。

水のないところでは水素イオンH+は単独に存在することができるため、ここでのH+をプロトンと呼びオキソニウムイオンH3O+と区別しています。

酸 :プロトンH+供与体
塩基:プロトンH+受容体

一般式:HA  +  H2O  ⇄  H3O+  + A
     酸    塩基     酸     塩基

3-2. ブレンステッド・ローリーの定義の特徴

3-2. ブレンステッド・ローリーの定義の特徴

image by Study-Z編集部

「水溶液」と限定していないため、上記の欠点を解決することができます

ブレンステッド・ローリーの定義の最大の特徴は化学反応を起こす相手によって酸もしくは塩基どちらの立場をとるのかが分かるという点にあります。例えば水は塩酸HClに対しては塩基となりますが、アンモニアNH3に対しては酸になりますよね。

以上のことからブレンステッド・ローリーの定義では「物質Aは酸で物質Bは塩基である」という表現ではなく「物質Aは本反応において酸としてはたらく」といった表現をすることになります

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「なぜそう定義することになったのか?」という流れが分かればもう忘れないはずだ。しっかりと違いを理解していこう。

酸と塩基の定義はシンプルに理解しよう

「定義」という風に言われるとどうしても難しく考えてしまいますが、そうなるに至ったストーリーを抑えていけば答えは非常にシンプルです。アレーニウスの定義では説明しきることができないアンモニアの塩基性を説明するためにブレンステッドとローリーがプロトンの受け渡しで酸・塩基を再定義したのですね。

ただ勉強を進めていると分からなくなってきますが、古来酸はすっぱいもので塩基はにがいものを表してきました。理論だけで考えるのではなく、実感を伴って学習していけば化学をもっと楽しく学べるようになるはずです。

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