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「ネグレクト」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「ネグレクト」について解説する。

端的に言えばネグレクトの意味は「育児放棄」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

さまざまな分野の本に触れ、知識を培ってきた「つゆと」を呼んだ。一緒に「ネグレクト」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

tsuyuto

ライター/つゆと

子供の頃からの筋金入り読書好きライター。むずかしい言葉や複雑な描写に出会っても、ねばり強く読みこんで理解するのをポリシーとする。言葉の意味も、妥協なくていねいに解説していく。

「ネグレクト」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ネグレクト」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ネグレクト」の意味は?

「ネグレクト」には、次のような意味があります。

1.無視すること。ないがしろにすること。
2.子供に対する適切な養育を親が放棄すること。例えば、食事を与えない、不潔なままにしておく、病気やけがの治療を受けさせない、乳児が泣いていても無視するなどの行為のこと。子供の精神的な発達が阻害され、人格形成に悪影響を与えるといわれる。養育放棄。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ネグレクト」

「ネグレクト」とは、子どもや高齢者、障害者や入院中の患者など、いわゆる弱者への虐待のひとつです。衣食住の世話や介護をおこたり、ほうっておくことをいいます。ペットの飼育をおこたることもネグレクトです。最近では、お風呂に入らなかったり食事をまともにとらなかったりして、自分自身のニーズをほうっておくことも「セルフネグレクト」と呼びます。

ネグレクトと聞いてまず思い浮かぶのは、子どもを放置したままにする「育児放棄」ではないでしょうか。厚生労働省によると、平成30年度にネグレクトが原因で死亡した子どもの人数は、暴力などの身体的虐待によるものを上回りました。みなさんも、ネグレクトに関連する悲しいニュースを耳にしたことがあるはずです。

ネグレクトには、消極的ネグレクトと積極的ネグレクトの2つのパターンがあります。消極的ネグレクトとは、経済的に困難があったり、保護者自身が病気や障害をもっていたりして、ネグレクトに「なってしまう」パターンのこと。積極的ネグレクトとは、必然となる理由なしに、育児を放棄するパターンです。

さらに、長くひとりにしたり適切な衣食住を与えなかったりする身体的ネグレクト、子どもの言うことを無視したりする情緒的ネグレクト、具合が悪くても診察を受けさせない医療的ネグレクト、学校に通わせない教育的ネグレクトと細分化されます。

「ネグレクト」の語源は?

次に「ネグレクト」の語源を確認しておきましょう。「ネグレクト」の語源は英語の「neglect」。同じ言葉のようですが、意味には少し違いがあります。日本語で「ネグレクト」といえば一般的に「育児放棄」をさしますが、英語の「neglect」は「無視する」「おこたる」「見過ごす、やり忘れる」と広い意味をもつ動詞です。neglectひとつで、意志的に「無視する」、なまけの気持ちから「おこたる」、不注意で「見過ごす、やり忘れる」といろいろなニュアンスを表します。「ネグレクトをする」という意味もありますよ。派生語には「negligence」があり、こちらは名詞です。「義務不履行」「怠慢」「過失」という意味があります。

さらに語源をさかのぼると、ラテン語の「選別をしない」という意味にたどり着くそう。「lect」はラテン語の「legere(選ぶ)」からきており、「neg」は否定を表す接頭辞です。「選別をしない」という意味が「おこたる」イメージにつながります。

では、日本語での「ネグレクト」という言葉は、いつごろから使われるようになったのでしょう。それは平成12年、「児童虐待防止法」が施行されたころからです。それ以前にも、英語と同じ「無視する」という意味で使われてはいました(例・国民の声をネグレクトしている)。しかしメジャーな言葉ではなく、一般には広まりませんでした。「育児放棄」をさす言葉として認識されてからは、広く使われています。

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