地学地球地質・歴史岩石・鉱物理科

岩石にはどんな種類があるの?地球科学専攻卒が5分でわかりやすく解説

斑レイ岩

深成岩の中で最も黒っぽい岩石です。構成鉱物のほとんどが黒雲母・角閃石・輝石・カンラン石といった有色鉱物なんですよ。墓石や石碑に使用されることの多いとても美しい岩石です。

火山岩

マグマが火山活動により地表や地表付近で急冷することで形成される岩石です。すぐに固まってしまうため鉱物が成長できず、細かい粒子でできています。大きく成長できた鉱物とほとんど成長できなかった鉱物で成り立っているので斑状組織をしているのです。

流紋岩

火山岩の中で最も白っぽい岩石です。粘り気の強いマグマが急冷することでできます。流紋岩質のマグマでできた火山はなかなか噴火できず、エネルギーをためてから一気に噴火するので規模が大きくなり、大きな被害をもたらすことも多いです。

安山岩

日本では最も一般的な岩石です。安山岩質のマグマが冷え固まることで形成されます。斑晶が大きくて美しい岩石です。

玄武岩

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火山岩の中で最も有黒質な岩石です。ハワイ諸島などのホットスポット、島弧火山(日本など)でよく見られます。カンラン石や輝石、角閃石が多く含まれており、化学組成も鉄やマグネシウムに富んでいるんですよ。

堆積岩

湖沼など流れのない水中に砂や泥が堆積してできる岩石が堆積岩です。堆積岩は何が堆積してできたかによって種類が分かれます。

礫岩

直径2mm以上粒度をもった堆積岩を礫岩といいます。礫には角礫と円礫があり、それぞれが堆積すると角礫岩や円礫岩と呼ばれるんですよ。コンクリートは礫岩にそっくりなので、地学の知識に乏しい人によく礫岩と間違えられています。

砂岩

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砂が堆積した岩石を砂岩といいます。石油や天然ガスを貯めることのできる貯留岩としても有名です。

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