地学地球地質・歴史岩石・鉱物理科

岩石にはどんな種類があるの?地球科学専攻卒が5分でわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。外に出るといろいろな岩石を見つけることができるが、君はどれくらい岩石を気にして歩いたことがあるだろうか。地球にはたくさんの種類の岩石があり、地域によっても産出する岩石が若干ちがうんだ。また、岩石を調べることで昔の地球の状態についてもわかるんだよ。
今回は岩石にはどんな種類があるのか、地学に詳しいライターオリビンと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/オリビン

大学院を地球科学専攻で卒業した岩石大好き人間。趣味は岩石や鉱物を採取したり集めたりすること。岩石の知識なら誰にも負けない。

岩石とは

岩石とは鉱物とガラスの集合体のことです。どのように形成されたのか、どのような鉱物で形成されているのかによって分類が変わります。岩石は自然界以外でも外壁や床材などにも使用されているのです。水晶やダイヤモンドは鉱物であり、岩石ではありません。水晶の結晶( 石英)が含まれているペグマタイトや、ダイヤモンドの結晶が含まれるキンバーライトは岩石に含まれます。

岩石ができる場所

岩石ができる場所

image by Study-Z編集部

岩石はどこでもできるわけではありません。地球の内部にはプレートやマントルという構造がありますが、これらが溶けるとマグマになります。マグマが冷えて固まると岩石になるのです。マグマが冷えて固まる場所は地下深部であることもあれば、火山から地表に噴出した時などがあります。また、一度マグマが冷え固まって岩石を作ったものが粉砕され、泥や砂のようになって水中に堆積して固まっても岩石になるのです。

このように、岩石といってもできる場所やでき方は様々なんですよ。

火成岩

火成岩はマグマが地下もしくは地上付近で冷えて固まった岩石です。地下深くでゆっくりと冷え固まったものを深成岩、地上もしくは地上付近で急冷してできた岩石を火山岩と呼びます。また、地層の割れ目などに貫入してマグマが固まったものを岩脈や貫入岩と呼ぶんですよ。深成岩と火山岩は岩石の粒度や組成が異なっているため、判別は容易です。

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マグマが冷却してできる岩石は冷却スピードによって分類が変化するんだ。深成岩と火成岩を代表する岩石を3種類ずつ紹介するのでしっかりチェックしていこう。

深成岩

深成岩は地下になるマグマだまりがゆっくりと時間をかけて冷え固まった岩石です。固まるまでにたっぷりと時間がかかっているため、鉱物の結晶は大きく成長しています。どの鉱物も大きな結晶に成長し、隙間なく岩石を構成しているため等粒状組織と呼ばれているんですよ。

花崗岩

深成岩の中で最も白っぽい岩石です。斜長石や石英というような無色鉱物にピンク色のカリ長石や茶褐色の黒雲母で構成されています。固くて見た目が美しいので石材として利用されることが多いです。

閃緑岩

花崗岩よりも黒雲母や角閃石といった有色鉱物が多く含まれているので、全体的に黒っぽく見える岩石です。閃緑岩も固くて美しい岩石なので石材に使われることが多いんですよ。

 

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