平成昭和現代社会

必要最低限だけでいい「ミニマムライフ世代」について元大学教員が3分で解説

ミニマムライフ世代の特徴1 お金を使わない

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ミニマムライフ世代は、バブル崩壊から就職氷河期に至るまでの日本の景気悪化を経験。景気が良かった時代を知らない世代です。そのためお金に対する感覚はかなりシビア。生活に必要な最低限のものだけを買って、残りは貯金に回す傾向があります。

消費するより貯金を重視する

ミニマムライフ世代より前の世代は、大企業に就職できればあとは安泰。定年までの雇用が保障されていました。そのためローンを組むなどして思い切った買い物をすることが可能。しかしながらミニマムライフ世代は、企業神話が崩壊しているため、定年まで雇用が保障されているとは思っていません。

ちょうど派遣会社が躍進し、非正規雇用が増加した時代。そのためミニマムライフ世代は、大企業に勤めていて高収入であっても、贅沢にお金を使うことを好みません。必要最低限のものだけを買って残りは貯金や資産運用。購買意欲が低いことから日本経済を停滞させるという懸念があるほどです。

身動きできる状態を好む

また、ミニマムライフ世代は、大きな買い物を控える傾向があります。住まいは、住宅ローンを組んでマイホームを取得するのではなく賃貸を好む人が多数。一定以上の年齢になっても車を持たないのもミニマムライフ世代の特徴だと言われています。

これは、ミニマムライフ世代の節約意識であると同時に、身動きできる状態を好むことのあらわれ。かつては不動産は投資先としての魅力がありましたが、この世代のころには地価は下落。住宅を購入することはそれなりのリスクを伴うことに。そこで、状況の変化に対応できるように身軽な状態でいることを好むのです。

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バブルが崩壊した時期、30年ローンを組むことはリスクでしかないというのがミニマムライフ世代の考え。景気がイマイチな日本で、30年先に自分がどういう状況になっているのか想像できない。だから思い切った買い物をする気持ちにはなれないのだろう。

ミニマムライフ世代の特徴2 無駄な苦労をしたくない

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ミニマムライフ世代のもうひとつの特徴が無駄な苦労を避けるということ。多くの時間や労力を割いたのに報われない、あるいは失敗に終わることを避けようとします。大きな夢を持つよりも確実に実現することを重視。石橋をたたいて渡るという特徴があります。

不景気の日本では夢を見れない

ミニマムライフ世代がこのような価値観を持つようになったのは日本の景気と密接な関係があります。バブルが崩壊して日本の景気が後退。経済的な成功者と思われていた人が瞬く間に資産を失いました。永遠に存在すると思われていた大企業が倒産するケースも出てきます。

そのような日本を目の当たりにしてきたミニマムライフ世代は夢を見ることを躊躇。大金を得ることより、実直にお金を貯める、貯金を守ることを優先させます。ハイリスク・ハイリターンよりもローリスク・ローリターン。成功するか分からない不確かなものに対してお金を投資することはしません。

人生を堅実に設計する

どうなるか分からないことにチャレンジするよりも人生を堅実に設計するのがミニマムライフ世代のやり方。何歳までにいくら貯金をする、何歳までこのようなスキルを身に付けるなど、人生を計画的にとらえる傾向があります。

このようにリスクを回避する傾向から結婚が遅くなることもミニマムライフ世代の特徴。ひとりのほうがリスクが少ないと考える人も少なくありません。子どもも持たないか、持ったとしても将来の教育資金等を考えて、ひとりにとどめることも多いようです。

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昔は、何かデカイことをする、何かでビッグになるなど、具体的ではないけど大きな夢を持つことも多かった。しかし景気が悪くなると、夢とロマンはフィクションでしかなくなる。だから、攻めるより守ることもにシフトしたのがミニマムライフ世代なんだな。

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hikosuke