平成昭和現代社会

必要最低限だけでいい「ミニマムライフ世代」について元大学教員が3分で解説

よぉ、桜木建二だ。ミニマムライフ世代とは、収入はあっても必要最低限のものだけで満足する人々のこと。1980年から1988年のあいだに生まれた層にこの傾向があるとされている。大きな買い物よりも貯金を優先、傷つくのが怖い、リスクを恐れるなどの特徴がある。ミニマムライフ世代は日本の消費にも大きな影響を与えると注目されるようになった。

ローリスク・ローリターンを良しとするミニマムライフ世代がどうして生まれたのか、現代社会に詳しいライターひこすけと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/ひこすけ

アメリカ文化や歴史を専門とする元大学教員。マイホームやマイカーを持たず貯金や資産運用に興味を持つ人が周りに多い。そのような価値観を持つ世代をミニマムライフと表現されていることを知り、気になって調べてみた。

ミニマムライフ世代とは?

image by PIXTA / 30641641

ミニマムライフ世代とは、最低限の生活で満足する世代のこと。上昇志向が強く社会的に・経済的に成功することを目標とする上の世代と一線を画する価値観を持っています。消費行動にも大きな変化が見られることもあり、経済的な面からも注目されるようになりました。

1980年から1988年のあいだに生まれた世代

1980年から1988年のあいだに生まれた世代のことをミニマムライフ世代と表現されます。大企業に勤めており十分に収入があるにも関わらず貯金を重視。車を買わない、マイホームを持たない、出費を抑えた質素な生活を好みます。

この世代に属ずる人々は約1150万人。この時期に生まれた人たち全員の傾向ではありませんが、買い物から生き方に至るまで大きなチャレンジをしないと言われています。このような価値観から縮み思考の世代と表現されることも。それ以前の成功を求める価値観とは相反する世代として位置づけられています。

ミニマムライフ世代はコスパを重視

ミニマムライフ世代が大きなチャレンジを避けるのはコスパを重視するから。チャレンジをするためには一定のリスクを伴います。起業等する場合はそれなりの時間やお金をつぎ込むことも必要となるでしょう。リスクを負って確実に成功できるならいいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。

リスクを背負わず楽に生活するのが一番、これがミニマムライフ世代に共通する価値観です。そこで生活にかかるお金や時間の量を最大限に節約。その結果、大きなチャレンジを避けて、生きがいややりがいよりも安定を重視するようになります。ポジティブな言い方をすれば現実志向。ネガティブな言い方をすれば冷めていると言ってもいいでしょう。

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ミニマムライフ世代の価値観に大きな影響を与えたのが氷河期時代。上の世代が就職に苦労しているのを見ているから大きなチャレンジを避けるのだと思う。大企業でも瞬く間に倒産、終身雇用があてにならないこともよく分かっている。

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