
ローリスク・ローリターンを良しとするミニマムライフ世代がどうして生まれたのか、現代社会に詳しいライターひこすけと一緒に解説していきます。
- ミニマムライフ世代とは?
- 1980年から1988年のあいだに生まれた世代
- ミニマムライフ世代はコスパを重視
- ミニマムライフ世代の特徴1 お金を使わない
- 消費するより貯金を重視する
- 身動きできる状態を好む
- ミニマムライフ世代の特徴2 無駄な苦労をしたくない
- 不景気の日本では夢を見れない
- 人生を堅実に設計する
- ミニマムライフ世代の特徴3 現在よりも将来に目を向けている
- 目の前にある楽しみに興味なし
- 将来に備えて貯金や資産運用をする
- ミニマムライフ世代の特徴4 傷つかない生き方をする
- 自分の心の安定を大切にする傾向
- 親からの教育の影響も
- ミニマムライフ世代の特徴5 手ごたえを求める
- 無気力とは異なるミニマムライフ世代
- 30代以降にチャレンジするケースも
- ミニマムライフ世代は日本経済とワンセット
この記事の目次

ライター/ひこすけ
アメリカ文化や歴史を専門とする元大学教員。マイホームやマイカーを持たず貯金や資産運用に興味を持つ人が周りに多い。そのような価値観を持つ世代をミニマムライフと表現されていることを知り、気になって調べてみた。
ミニマムライフ世代とは?

ミニマムライフ世代とは、最低限の生活で満足する世代のこと。上昇志向が強く社会的に・経済的に成功することを目標とする上の世代と一線を画する価値観を持っています。消費行動にも大きな変化が見られることもあり、経済的な面からも注目されるようになりました。
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1980年から1988年のあいだに生まれた世代
1980年から1988年のあいだに生まれた世代のことをミニマムライフ世代と表現されます。大企業に勤めており十分に収入があるにも関わらず貯金を重視。車を買わない、マイホームを持たない、出費を抑えた質素な生活を好みます。
この世代に属ずる人々は約1150万人。この時期に生まれた人たち全員の傾向ではありませんが、買い物から生き方に至るまで大きなチャレンジをしないと言われています。このような価値観から縮み思考の世代と表現されることも。それ以前の成功を求める価値観とは相反する世代として位置づけられています。
ミニマムライフ世代はコスパを重視
ミニマムライフ世代が大きなチャレンジを避けるのはコスパを重視するから。チャレンジをするためには一定のリスクを伴います。起業等する場合はそれなりの時間やお金をつぎ込むことも必要となるでしょう。リスクを負って確実に成功できるならいいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。
リスクを背負わず楽に生活するのが一番、これがミニマムライフ世代に共通する価値観です。そこで生活にかかるお金や時間の量を最大限に節約。その結果、大きなチャレンジを避けて、生きがいややりがいよりも安定を重視するようになります。ポジティブな言い方をすれば現実志向。ネガティブな言い方をすれば冷めていると言ってもいいでしょう。
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