望遠鏡の太陽投影版を使って観察する
望遠鏡に太陽投影版という板を付けて、望遠鏡を通った太陽の光を投影版に写します。すると、望遠鏡をのぞかなくても太陽が欠けていく様子を観察することができるのです。望遠鏡には屈折型と反射型の2通りがありますが、屈折型の望遠鏡でないとこの方法が行えないので使用する望遠鏡がどちらのタイプなのか確認しましょう。
その他の天文現象
皆既日食や皆既月食以外にも天文観察に適したものがあります。例えばほぼ年中見ることができるオリオン座。オリオン座にはオリオン大星雲と呼ばれる星雲があるのです。オリオン座をよく見ると白くぼうっとした部分があります。その部分がオリオン大星雲です。他には天の川や彗星、流星も1年を通して観察できる天体ショーですね。プレアデス星団や火星・土星などの倍率の低い望遠鏡でも観測できる惑星を撮影するのも非常に面白いです。大学や科学館ではこのような天文現象について講習会を開いている場合もあるので一度参加してみるのもいいですね。
イラスト使用元:いらすとや
皆既日食と皆既月食を混同しないように注意
皆既日食とは太陽が月の影に隠れて完全に見えなくなる天体現象のことです。天文学分野で最もメジャーな天体ショーとも言えるでしょう。月食は基本的に夕方以降から深夜にしか観察できませんが、皆既日食は日中に観察できるため注目が集まっています。また夜の天体観察は、わざわざ街灯のない暗い場所を探さないといけないので大変です。皆既日食を観察するには特殊なカメラのレンズや専用の機材を揃える必要がありますよね。しかし、各地方自治体には天文台付きの科学館が必ずあるため、その科学館で観察することも一つの方法です。