
端的に言えば、ソリューションの意味は「問題解決」です。ビジネスシーンでよく見かける言葉ですが、きちんと説明できるかな?意味やニュアンスを理解しておくと、使いこなせるシーンが増えるぞ。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んです。一緒に「ソリューション」の意味や例文、類義語などを見ていきます。

ライター/ユーリ
日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。
「ソリューション」の意味、語源、例文を見てみよう!

image by iStockphoto
「ソリューション」は、最近よく見聞きする言葉ですし、「ソリューション」がついている会社名もよく見かけます。IT関係の言葉のようだけど、意味はよくわからないという方が多いのではないでしょうか。
「ソリューション」の意味は?
まずは、辞書で「ソリューション」を調べてみましょう。
1 解明。解決。
2 溶解。また、溶液。
3 業務上の問題点や課題を解決するための手段。また、そのために導入される情報システム全般のこと。システムを構築することをシステムインテグレーションという。システムソリューション。ITソリューション。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「ソリューション」
「ソリューション」には、まず「解決」という意味があります。また、「溶解」「溶液」という化学用語としても使われているのです。そして、一番よく使われているのは、「企業が抱えている業務上の課題を解決するために導入される情報システム」という意味ですね。
「解決」という言葉があるのに、なぜ「ソリューション」という言葉が使われるようになったのでしょうか。
IT技術によって業務の効率化が進んでいますが、一方で業務内容が複雑化し、企業はさまざまな課題を抱えています。そこでハードウエア、ソフトウエアだけでなく、人材や技術も含めて包括的に課題を解決する情報システムや、解決策を提供することを「ソリューション」と呼ぶようになりました。単に「解決」するだけでなく、複雑な業務の中から課題を見つけ解決策を提案する、という意味合いで使われるようになったのです。
「ソリューション」の語源は?
「ソリューション」の語源は、英語で「solution」。動詞「solve」(解決する、解明する)の名詞形です。「solution」は、ラテン語の「solut」が語源となっています。「se」(それ自身)+「lut」(解く)で、束縛から解放されるという意味です。
\次のページで「「ソリューション」の例文」を解説!/