端的に言えば「汗を流す」の意味は「一生懸命、身体を動かす」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
日々、言葉について勉強を積み重ねているwebライターのミロさんを呼んです。一緒に「汗を流す」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ミロさん
日々、言葉について勉強を積み重ねているwebライター。1つ1つの言葉に興味を持ち、理解を深めている。
「汗を流す」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「汗を流す」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。この言葉にはどのような意味・語源・使い方があるのか、気になりますね。「汗を流す」は様々な状況で使うため、しっかりとチェックしておくことをおすすめします。
「汗を流す」の意味は?
「汗を流す」には、次のような意味があります。この言葉には2つの意味があり、それぞれ聞いたことがあるはずです。2つの意味を理解して、しっかりと使い分けるようにしておいて下さい。
1.一生懸命に身体を動かす・労苦をいとわず働く
2.汗を洗い落とす
出典:デジタル大辞泉(小学館)「汗を流す」
「汗を流す」の1つ目の意味は「一生懸命に身体を動かす」があり、ジョギングやスポーツなどをする時に使います。また、「労苦をいとわず働く」という意味もあり、こちらは仕事に関連することが多くなるでしょう。例えば、新たな事業で大事なプロジェクトの担当するために営業を行う時など当てはまります。
2つ目の「汗を洗い落とす」は動いて、汗をかいた身体を水やお湯を使って洗い流すことです。特に温度が上がる夏場には水分を取る回数が増えるため汗がかきやすく、シャワーやお風呂で汗を洗い流しますね。他にも日常生活で自然と汗をかいて、洗い流すでしょう。
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「汗を流す」の語源は?
次に「汗を流す」の語源を確認しておきましょう。
1つ目の「一生懸命に身体を動かす・労苦をいとわず働く」は天草本伊曾保で「サンヤヲ イエニシ デンバクニ axeuo(アセヲ) nagaxi(ナガシ)、コウリヲ タガエシ アメヲ ウユルコトワ」と記載されています。天草本伊曾保は1593年にイエズス会が発刊したものです。
2つ目の「汗を洗い落とす」は曾我物語の「小柴垣をやぶりてにげしはいかに。御分のよき太刀も、心にくからずといひければ、聞人、みなあせをなかさぬはなかりけり」と記載されています。この曾我物語は軍記物語風の伝記物語です。
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