
端的に言えば何するものぞのは「たいしたことはない」という意味ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んです。一緒に「何するものぞ」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/柊 雅子
雑誌のインタビュー記事の作成やイベントの司会…言葉の中で生きてきたライター。特にイベントの司会では思わぬハプニングが起きることも珍しくはない。高校生の息子の反抗に手を焼くが、難しい仕事を乗り切ってきたという自信もあり…言うことを素直にきかず、何かにつけて理屈を並べ反抗する息子を「何するものぞ」と言い負かしている。
「何するものぞ」の意味は?
「何するものぞ」には、次のような意味があります。
1.なにができようか。たいしたことはない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「何するものぞ」
「何するものぞ」は漢文では「何為者」と表し、読み方は「ナンスルモノゾ」。本来は「何者か?」「どういった人物なのか?」という意味で…史記の「項羽本紀 鴻門の会」では「客何為者。(客ハ何為ル者ゾ)」と記されています。
「何者か?」「どういった人物なのか?」が「一体、どれほどの人物だというのか?」「何ができようか?(いや、できはしない)」「たいしたことはない」という意味に変化した訳です。
「何するものぞ」の使い方・例文
「何するものぞ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
\次のページで「「何するものぞ」の類義語は?違いは?」を解説!/