この記事では「ワンマン」について解説する。

端的に言えば「ワンマン」の意味は「1人だけで行う形態」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ワンマン」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ワンマン」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ワンマン」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ワンマン」の意味は?

「ワンマン」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1. 他の人の意見や批判に耳を貸さず、自分の思いどおりに支配する人・独裁的な人
2.外来語の上に付いて複合語をつくり、ひとりの、ひとりだけの、などの意を表す

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ワンマン」

あなたは「ワンマン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「ワンマンカー」・「ワンマン列車」・「ワンマンライブ」・「ワンマンショー」・「ワンマン社長」。このように、ニュースで聞いたことがある言葉や街中で見かける表現が多いですよね。

「ワンマン」とは、「1. 他人の意見や話に耳をかさず自分の思い通りに事を運ぶ人・2. 二人以上で行うべきものごとを一人だけで行うこと・個人の」の意。この2つの意味があることがポイントですよ。しっかりと意味をおさえておきましょう。

「ワンマン」の語源は?

次に「ワンマン」の語源を確認しておきましょう。「ワンマン」は英語の「one-man」が由来していると言われていますよ。「one-man」とは、 「一人だけの」の意。この「一人である」という意味に「独裁や横柄」といったネガティブなニュアンスが付け加えられ、カタカナ語の「一人だけでものごとを行うさま・独裁的・個人で行うさま」を示すようになったと言われていますよ。英語の「one-man」には「独裁的」という意味はなく、日本語特有の意味です。注意しましょう。

\次のページで「「ワンマン」の使い方・例文」を解説!/

「ワンマン」の使い方・例文

「ワンマン」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.最近、通勤で利用している電車がワンマン電車になった。今後、都市部だけでなく郊外にも導入されるそうだ。

2.うちの社長はワンマン社長だが、決断が早く何事もスピーディーだ。

3.来週、大好きなアーティストのワンマンライブが開催される。今からとても楽しみでワクワクしている。

「ワンマン」の使い方を3つの表現から学びましょう。

例文1は、「ワンマン電車」です。「ワンマン電車」とは、「乗車しているはずの車掌が乗務しない状態で運転士一人だけで運行している電車のこと」。通勤で使っている電車がワンマン電車になったことが伺えますね。将来は「ドライバレス運転」という運転手が乗務しない自動運転が主流になるかもしれませんね。

例文2は「ワンマン社長」です。「ワンマン社長」とは、「会社内での物事の決定権が社長一人だけに集中している様子」を表す言葉ですよ。「ワンマン」には「独裁者」といイメージが浸透しており、マイナスな意味で使われることが多いですね。しかし、例文のように「ワンマン社長」であるがゆえに、即断即決ができるというメリットもあるでしょう。

例文3は「ワンマンライブ」です。「ワンマンライブ」とは、「ミュージシャン・バンド・アーティストが単独名義でライブを行うこと」。ワンマンライブが開催できるほどとても人気があることが伝わってきますね。ライブ前はウキウキ、わくわく。とても待ち遠しいですね。ワンマンは「ワンマン+名詞」で使うことが多い言葉ですよ。いろんな表現で使ってみて下さいね。

「ワンマン」の類義語は?

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「ワンマン」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「横柄」

「ワンマン」の類義語には「横柄」が考えられるでしょう。「横柄」とは、「威張っている様子・人を無視した態度をとること・無礼な」の意。読み方は「おうへい」です。「横柄な態度」・「横柄な人」というフレーズでおなじみですね。

「横」は「ほしいまま・かって気まま・強引」の意。「柄」は「いきおい・権力」のことです。この2つの漢字が組み合わさって「相手を見下す態度・失礼なふるまい」を示しますよ。人に対して使用する表現です。「自分勝手なさま・感じが悪い様子」というネガティブなニュアンスが強い言葉でしょう。

\次のページで「「ワンマン」の対義語は?」を解説!/

「ワンマン」の対義語は?

「ワンマン」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「チームプレー」

「ワンマン」の対義語には「チームプレー」が考えられるでしょう。「チームプレー」とは、「競技や作業でチームの勝利や仕事の円滑を優先させる行動」の意。英語では「team play」です。

「スポーツでのチームプレー」では「団体競技などにおいて個人の成績よりもチームの勝利を優先させるプレーのこと」を指しますよ。また、「仕事でのチームプレー」は「社員一人の成績よりも部署やグループやプロジェクトチームの仕事が円滑に進められることに重きを置く行動」を示します。あなたは「チームプレー」は得意でしょうか。相手のことを思いやる気持ちを心掛けて仕事に取り組んでみましょう。

「ワンマン」の英訳は?

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「ワンマン」は英語でどのように表現するのでしょうか。関連する英単語を一緒にチェックしましょう。

「one-man」

「ワンマン」は英語で「one-man」と表現することができます。「one-man」とは、「一人だけの・一人だけを愛する」の意。カタカナ語の「ワンマン」のように、「独裁的な・思いのままに振る舞う」という意味はありません。注意が必要ですよ。

「ワンマンバス」は「a one‐man bus」。「ワンマンショー」は「a one-man show」。このように表現できますよ。例文1のように「一人用の」という意味で使われることが多いでしょう。また、例文2のように「個人の」という意味でも使うことができる単語ですね。英語とカタカナ語での意味の違いを楽しみましょう。

1. I rode in a one‐man boat.
(私は一人用のボートに乗った。)

2.She hold a one-man exhibition last month.
(彼女は先月個展を開催した。)

「authoritative」

「ワンマン社長」の「ワンマン」は「authoritative」を使って英訳できるでしょう。「authoritative」とは「権威のある・威圧的な」の意。

例文から使い方を学びましょう。例文1は「ワンマン社長」の英語訳です。「ワンマン社長」は「an authoritative executive」と表現することができますよ。とても便利な表現なのでイディオムとして覚えておいても良いかもしれませんね。例文2では、「威圧的な話し方」をする上司であることが感じられます。ぜひ、使い方をマスターして下さいね。

\次のページで「「ワンマン」を使いこなそう」を解説!/

1.He is an authoritative executive.
(彼はワンマン社長だ。)

2. My boss spoke in an authoritative manner.
(私の上司は威圧的な話し方で話をした。)

「ワンマン」を使いこなそう

この記事では「ワンマン」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたの周りにはワンマンな人はいますか。腕力だけでは人はついていかないですよね。人の心を動かすことができるリーダーは仲間からの信頼が厚い人なのでしょう。チームをひっぱていく素敵なリーダーを目指してみましょう。

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国語言葉の意味

「ワンマン」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「ワンマン」について解説する。

端的に言えば「ワンマン」の意味は「1人だけで行う形態」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ワンマン」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ワンマン」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ワンマン」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ワンマン」の意味は?

「ワンマン」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1. 他の人の意見や批判に耳を貸さず、自分の思いどおりに支配する人・独裁的な人
2.外来語の上に付いて複合語をつくり、ひとりの、ひとりだけの、などの意を表す

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ワンマン」

あなたは「ワンマン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「ワンマンカー」・「ワンマン列車」・「ワンマンライブ」・「ワンマンショー」・「ワンマン社長」。このように、ニュースで聞いたことがある言葉や街中で見かける表現が多いですよね。

「ワンマン」とは、「1. 他人の意見や話に耳をかさず自分の思い通りに事を運ぶ人・2. 二人以上で行うべきものごとを一人だけで行うこと・個人の」の意。この2つの意味があることがポイントですよ。しっかりと意味をおさえておきましょう。

「ワンマン」の語源は?

次に「ワンマン」の語源を確認しておきましょう。「ワンマン」は英語の「one-man」が由来していると言われていますよ。「one-man」とは、 「一人だけの」の意。この「一人である」という意味に「独裁や横柄」といったネガティブなニュアンスが付け加えられ、カタカナ語の「一人だけでものごとを行うさま・独裁的・個人で行うさま」を示すようになったと言われていますよ。英語の「one-man」には「独裁的」という意味はなく、日本語特有の意味です。注意しましょう。

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