
実は今使った「力を貸す」という言葉、いろんな言葉に言換えることができる。「助ける」や「助力する」もそうですが、実は他にもいろいろあるんです。
今回は、その「力を貸す」について、類義語を含めて徹底的に、院卒日本語教師の”むかいひろき”に解説してもらうぞ!

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「力を貸す」の意味や使い方は?

image by iStockphoto
「力を貸す」という言葉、見聞きしたり実際に使ったりしたことがあるという人の方が多いでしょう。ただ、詳しく見てみるととても奥の深い言葉です。まずは、その「力を貸す」の意味や使い方を確認していきましょう。
「力を貸す」の意味は「助ける、助力する」
最初に、「力を貸す」の辞書での意味を確認していきましょう。「力を貸す」は、国語系の辞典には次のような意味が掲載されています。
助ける。助力する。
出典:広辞苑 第7版(岩波書店)「力を貸す」
「力を貸す」は「助ける、助力する」という意味の慣用句です。「助ける」という言葉は「救助する」という意味でも使用されますが、「力を貸す」は、その意味で使用されることはあまりありません。誰か困っている人を援助したり、頑張っている人をサポートしたりするときに使われる表現です。
また、目上の人に対して助力を申し出る場面では「力をお貸ししましょうか?」、目上の人に対して協力の依頼をする際は「お力をお貸しください」となるなど、「お」をつけることで尊敬語や謙譲語としても使用できます。
「力を貸す」の使い方を例文とともに確認!
続いて、「力を貸す」の使い方を例文を参考に確認していきましょう。「力を貸す」は次のように使用されています。
\次のページで「「力を貸す」の類義語は?」を解説!/