この記事では「シラフ」について解説する。

端的に言えば「シラフ」の意味は「お酒に酔っていない状態」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「シラフ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「シラフ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「シラフ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「シラフ」の意味は?

「シラフ」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.酒に酔っていない、ふだんの状態。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「シラフ」

新年会はビール。忘年会は日本酒。クリスマスパーティーでワイン。結婚式でのシャンパン。様々な場面でいろんな種類のお酒が楽しまれていますね。お酒を飲めない人もその場の雰囲気を楽しむことができますよね。

さて、シラフとは「お酒を飲んでいないさま・いつもの状態」の意。お酒を飲むとテンションが高くなる。泣き始める。饒舌になる。寝てしまう。笑い上戸になる。いろんなタイプの人がいますよね。このようなお酒を飲んだ状態ではなく、「お酒が入っていない普段通りの状態・いつもと変わらない通常であるさま」を示す言葉です。おいしいお酒はついつい飲み過ぎてしまいますが、適度な量を楽しんで下さいね。

「シラフ」の語源は?

次に「シラフ」の語源を確認しておきましょう。シラフは漢字で表記すると「素面」・「白面」です。これらがシラフの由来だと言われていますよ。「素面」の「素」は「他のものが加わらない、そのままであること」の意。「面」は「顔・つら」のことです。「素」+「面」=「そのままの顔」を意味し、これが派生して「酒を飲んでいない顔・酒に酔っていない状態」という意味になったとされていますよ。

また、「白面」は「お酒を飲んでいない顔・顔が赤くない様子」を「白」を用いて表しています。ここから派生して「お酒を飲んでいない状態」を示すようになったとされていますよ。「素面」と「白面」。この2つの表現をマスターしましょう。

\次のページで「「シラフ」の使い方・例文」を解説!/

「シラフ」の使い方・例文

「シラフ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼女はお酒をどれだけ飲んでもシラフの時とさほど変わらない。

2.私にはシラフで話すことができない失敗談がある。

3.彼は飲み過ぎて上司の歓迎会の途中で寝てしまった。シラフに戻ったらきちんと謝罪してもらおう。

シラフの使い方を3つの例文から味わってみましょう。

例文1では、「お酒を飲んでも顔色・態度・言葉遣いなどが飲む前とほとんど変わらない様子」を表していますよ。彼女はとてもお酒が強いことが伝わってきますね。あなたの周りには彼女のようにお酒が強い人はいるでしょうか。

例文2では、「お酒を飲まないと話すことができないほどの失敗をしてしまったさま」がイメージできますね。長い長い人生。時には「お酒の力」を借りたくなるときもありますよね。

例文3は、「お酒の席で失敗してしまった場面」です。上司の歓迎会で飲み過ぎて寝てしまったのですね。酔いから覚めて、いつもの状態に戻ってから上司に謝罪するのでしょう。くれぐれも飲みすぎには注意しましょうね。

「シラフ」の類義語は?違いは?

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「シラフ」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「素顔」

「シラフ」の類義語には「素顔」が考えられるでしょう。「素顔」とは「1.化粧していない顔・2.酒気のない顔・3. 飾らない、ありのままの姿」の意。

「シラフ」の類義語としての意味は「2.酒気のない顔」ですね。「素顔」には「お酒を飲んでいない顔」という意味の他に「化粧をしていない状態・すっぴんである顔」も示していますよ。このように、「素顔」という言葉は「飲酒以外の表情」を示すことがシラフとの違いですね。ポイントとしておさえておきましょう。

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「シラフ」の対義語は?

「シラフ」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「酔顔」

「シラフ」の対義語には「酔顔」が考えられるでしょう。「酔顔」とは、「酒に酔った人の顔」の意。読み方は「すいがん」です。漢字で「酔う顔」と書くように「お酒に酔っている人の表情」を示しますよ。「お酒に酔い、ほっぺがほんのり赤くなり目がうっとりしている様子」を表しています。

また、「酔顔」という名前の「ボタンの花」がありますよ。ボタンの花の色がほんのりピンク色に染まり、まるでお酒に酔った人の顔色に似ていることから名づけられたと言われています。もし、ボタンの花を見かけることがあったら「酔顔」ではないか観察してみて下さいね。

「シラフ」の英訳は?

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「シラフ」は英語でどのように表現するのでしょうか。キーワードとなる英単語をチェックしましょう。

「sobar」

「シラフ」は英語で「sobar」です。「sobar」とは、「しらふの・酒を飲んでいない・穏健な・落ち着いた」の意。

使い方を例文で確認しましょう。例文1は「お酒を全く飲んでいない様子」を示していますよ。「sobar」と一緒に「totally」を使うことで「完全にシラフだということ」を強調しています。例文2は、「お酒を飲んでいない」という意味で「sobar」を使っていますね。「have been sobar」は「禁酒している」を表現するイディオムですよ。とても便利な表現です。これを機会に英訳をする時に使ってみて下さいね。

1. I am totally sober. I didn't drink at all tonight.
(今夜は一滴も飲んでいないから完全にシラフです。)

2.He has been sober since last year.
(彼は去年から禁酒している。)

\次のページで「「シラフ」を使いこなそう」を解説!/

「シラフ」を使いこなそう

この記事では「シラフ」の意味・使い方・類語などを説明しました。日本酒・ビール・ウイスキー・ワイン・焼酎。あなたはどんなお酒が好きでしょうか。お酒はプライベートでもビジネスでも人間関係の構築に役立つ素敵なアイテムの1つかもしれません。たまには自分へのご褒美としてゆっくりとお気に入りのお酒を味わってみるのも良いかもしれませんね。

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国語言葉の意味

「シラフ」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

「シラフ」の使い方・例文

「シラフ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼女はお酒をどれだけ飲んでもシラフの時とさほど変わらない。

2.私にはシラフで話すことができない失敗談がある。

3.彼は飲み過ぎて上司の歓迎会の途中で寝てしまった。シラフに戻ったらきちんと謝罪してもらおう。

シラフの使い方を3つの例文から味わってみましょう。

例文1では、「お酒を飲んでも顔色・態度・言葉遣いなどが飲む前とほとんど変わらない様子」を表していますよ。彼女はとてもお酒が強いことが伝わってきますね。あなたの周りには彼女のようにお酒が強い人はいるでしょうか。

例文2では、「お酒を飲まないと話すことができないほどの失敗をしてしまったさま」がイメージできますね。長い長い人生。時には「お酒の力」を借りたくなるときもありますよね。

例文3は、「お酒の席で失敗してしまった場面」です。上司の歓迎会で飲み過ぎて寝てしまったのですね。酔いから覚めて、いつもの状態に戻ってから上司に謝罪するのでしょう。くれぐれも飲みすぎには注意しましょうね。

「シラフ」の類義語は?違いは?

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「シラフ」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「素顔」

「シラフ」の類義語には「素顔」が考えられるでしょう。「素顔」とは「1.化粧していない顔・2.酒気のない顔・3. 飾らない、ありのままの姿」の意。

「シラフ」の類義語としての意味は「2.酒気のない顔」ですね。「素顔」には「お酒を飲んでいない顔」という意味の他に「化粧をしていない状態・すっぴんである顔」も示していますよ。このように、「素顔」という言葉は「飲酒以外の表情」を示すことがシラフとの違いですね。ポイントとしておさえておきましょう。

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