最初の例文は、人を見る目があるという意味で使った例文です。人の外見だけでなく内面についても良し悪しを見分ける能力があるという意味ですね。2番目の例文は、骨董品の価値を判断する能力があるという意味で使っています。3番目の例文は、絵画の真贋について判断する能力のことをいっていますね。
「目が高い」「目が利く」「目が肥える」:良し悪しを見分ける力がある
「目が高い」は、「よいものを見分ける力がある」という意味です。「こちらの商品をお選びになるとは、なんてお目が高い」という使い方をします。「目が利く」は「ものの良し悪しを見分ける力がある」という意味です。「彼女は骨董品に目が利く」という表現をします。名詞の「目利き」も同じ意味です。
「目が肥える」は、いろいろなものを見て、ものの良し悪しを見分ける力が増すこと。「実家が製陶所なので、焼き物については目が肥えている」というように使います。
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「慧眼」「炯眼」:本質を見抜く目
「慧眼」は「けいがん」と読みます。意味は物事の本質を見抜く能力のこと。おなじ「慧眼」でも「えげん」と読むと、真理を認識する能力を眼になぞらえて整理した五眼の一つで、「一切のことを空であると見通す智慧」という意味の仏教用語になります。
「炯眼」も「けいがん」で読みは同じです。「炯眼」は「鋭く光る目」という意味もありますが、「慧眼」と同じように「本質を見抜く能力」という意味でも使われますよ。
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