
端的に言えば、見る目があるの意味は「正しく評価する能力がある」ことです。ビジネスシーンだけでなく、社会生活を営む上で「見る目がある」ほうがよいのは間違いない。「目」を使った同義語がいくつかあるので、一緒に覚えておこう。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んです。一緒に「見る目がある」の意味や例文、類義語などを見ていきます。

ライター/ユーリ
日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。
「見る目がある」の意味
さっそく辞書で「見る目がある」の意味をチェックしましょう。
物事を正しく評価する能力がある、鑑識眼がある、といった意味の表現。
出典:実用日本語表現辞典「見る目がある」
国語辞典で調べると「見る目がある」は載っていませんでしたが、「見る目」で調べると「物事の真偽や優劣を見分ける力」「眼力」「眼識」という意味がありました。
また、「見る」を調べてみると「目で物の存在をとらえる」という意味以外に「観察して判断する」「評価する」などの意味があったのです。さらに「目」にも「見分ける力」「洞察力」という意味合いがありました。物事を観察して優劣を見分ける力があるということで、「正しく評価する能力がある」という意味になったのですね。
「見る目がある」の例文
次は「見る目がある」の例文を見ていきましょう。
1.彼女は地味で目立たないが、いつも周囲に気配りし、仕事が円滑に進むように営業マンを陰で支えていた。彼女を伴侶に選んだ彼は人を見る目がある。
2.商店街のはずれにある骨董店は、古くて店の中は雑然としている。しかし店主に見る目があるので、思いもかけない掘り出し物が見つかることがあった。
3.彼はその絵を本物だと言ったが、彼女は贋作だと言い切った。私は、見る目があるのは彼女のほうだと思う。
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