タンパク質と生物体の機能理科生物細胞・生殖・遺伝

5分でわかる「がん抑制遺伝子」人体に備わるがんを予防する機能とは?現役理系大学院生が解説!

よぉ、桜木建二だ。今回のテーマは「がん抑制遺伝子」だ。 国立がん研究センターの発表では、悪性新生物(がん)による死亡は日本人の死因の第一位。そして生涯でがんに罹患する確率は男性で65.5%、女性で50.2%、つまり2人に1人はがんを罹患すると言われている。
これだけ多い病気だが、「がん」とはどんな病気か知っている人は少ないんじゃないか?そして、本来ならば正常な細胞にはがんを抑制する遺伝子があり、この遺伝子が細胞ががん化をするのを防いでいるんだ。ではなぜ人はがんになるのだろう。大学院でガン抑制遺伝子の研究をしている、生物に詳しいライターcaoriと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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caori54

ライター/Caori

国立大学院の博士課程に在籍している現役の理系大学院生。とっても身近な現象である生命現象をわかりやすく解説する「楽しくわかりやすい生物の授業」が目標。

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「がん」とはなにか

image by iStockphoto

がんとはどんな病気なのでしょうか?「肺がん」、「胃がん」、「大腸がん」など、一言に「がん」と言ってもたくさん種類がありますよね。まずは「がん」の発生やどんな病気なのかについてご説明します。

ヒトの体は約37兆個の細胞からできており、これらの細胞は厳密にコントロールされ「必要な場所」で「必要な働き」をし、常に「必要な数が保たれて」、ヒトの身体の恒常性を保っているのです。しかし、なんらかの原因で遺伝子が変異すると、細胞は本来の働きを失い、不必要な場所で増え続けるようになります。つまり、「がん」とは普通の細胞から発生した異常な細胞が無秩序に増える病気です。

がん細胞は制御を失い、無秩序に増え続けます。勝手に増え続けて周囲の大切な組織を機能できないほどに壊したり、他の組織へと浸潤・転移したり、血管を詰まらせたり、血管を壊して大出血を起こさせたりするのです。そしてがんは多量に栄養を必要とするため、正常な組織もがん細胞に栄養を奪われ、身体は栄養失調に陥り、そして免疫力も低下します。このようなメカニズムで「がん」はヒトを死に至らしめるのです。

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