端的に言えばトワイライトの意味は「薄明かり」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好きで歴史好き、名古屋出身で5年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「トワイライト」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/eastflower
今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な5年目のライター、eastflower。「トワイライト」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。
「トワイライト」の意味は?
それでは、まず「トワイライト」の辞書の意味を見ていきましょう。
1. 薄明かり。たそがれ。また、終末期。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「トワイライト」
辞書に記載されている「薄明かり」(うすあかり)とは、日の出前と日没後の薄ら明るい状態のことで、地平線や水平線の下に隠れようとしている太陽の光が大気で散乱して引き起こされる状態のことです。ですから、「トワイライト」は、夕暮れ時だけでなく、日の出前の状態を指すこともあるのですね。
二つ目に記載されている「たそがれ」とは、自然科学的には、「夕暮れ」のことで夕方になり、日が暮れて薄暗くなった状態のことをいいます。この「たそがれ」はしばしば、人間のライフステージにも例えられますね。人は誰しも時とともに成長していくものです。ティーンと呼ばれる10代を経て、若者へと成長してヤングと呼ばれ、精神的にも肉体的にも完成し、アダルトと言われる立派な大人へとひとつずつステップを上がっていきますよね。経済的にも独立し、仕事などで社会に貢献し、人生の最盛期、クライマックスを迎えますが、やがて衰えていきます。
東の空から昇った太陽も午後には、真上に来て、まぶしいばかりの光を放ちますが、夕刻を迎え、西の空へ沈んでいくのです。人間の人生も最盛期が終わるとやがて「死」と言う最終章へ向かっていきます。人に対して「たそがれ」という言葉が使われる場合は、終わりに近づいてきた60代以降の人に対して使われる場合が多いようですね。
「トワイライト」は人生の最後へ向かう状態を表すことから「終末期」という意味でも使われることもあります。
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