
そう、「二つに一つ」。この言葉には実は2つの意味があるんです。今回はその「二つに一つ」について、院卒日本語教師の”むかいひろき”に解説してもらおうと思っている。むかい、頼んです!

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で2年間働き、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「二つに一つ」の意味や使い方は?

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「二つに一つ」という言葉、見聞きしたり使ったりしたことがあるという人が多いでしょう。ただ、正確な意味を把握しているかと言われると、少し怪しい人もいるのではないでしょうか。まずは「二つに一つ」の意味と使い方を確認していきましょう。
「二つに一つ」の意味は「二つのうちのどちらか一つしかない」「確率50%」
最初に、「二つに一つ」の辞書での意味を確認していきましょう。国語辞典には「二つに一つ」は次のような意味が掲載されています。
1.二つのうちのどちらか一つ。また、どちらかを選択する以外に手だてがないこと。
2.2分の1の割合。半々。50パーセント。「成功する確率は―だ」
出典:広辞苑 第七版(岩波書店)「■二つに一つ」
「二つに一つ」は、「1.二つのうちのどちらか一つしかない」「2.確率50%」という2つの意味を持った慣用表現です。選択肢が2つしか残っていない状況や、結果が失敗か成功かのように2つしかない場合に使用します。数字を使った似たような表現で「万に一つ」というものがありますが、こちらは全く意味の異なる表現です。
「二つに一つ」の使い方を例文とともに確認!
続いて、「二つに一つ」の使い方を例文とともに確認していきましょう。「二つに一つ」は「二つに一つだ(です)」「二つに一つしかない(しかありません)」という形で使用されることが多い表現です。
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