この記事では「エトセトラ」について解説する。「エトセトラ」はどちらかというと日常的な言葉で、知名度も高く生活に沿った言葉です。もしも知らなかった、あるいはなんとなくしかわからない、という場合は、これを機に覚えればいろいろな場面で便利に使えるぞ。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「エトセトラ」の意味や注意点、語源などを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「エトセトラ」の意味とは?

「エトセトラ」の意味は以下の通りです。

その他いろいろ。等々。…など。

出典:Weblio辞書「エトセトラ 意味」

意味としてはあまり複雑ではなく、「その他」という意味です。文脈によって変化しますが、文章の後ろに繋げられて「~など」という意味を持つこともあります。対して、完全に「その他」という単語の代わりに「エトセトラ」と使用されることも多いです。

ただし文章において、日本語においてはあまりカタカナで「エトセトラ」と表記されることは多くはありません。どちらかというと文字での表記はアルファベットが主流になるため、併せて一気に覚えておく方が便利です。

特定のものを指さない「エトセトラ」

「エトセトラ」の意味は「その他いろいろ」です。つまり、特定の何かを指しているわけではありません。不特定多数で、具体性に欠けるぼんやりとした形のないものが「その他」と呼ばれるものであり、「エトセトラ」に当てはまるものになるわけです。

新しい言葉を覚える際、具体的に何を指し示すのか?という点を考えるのは大切なことですが、「エトセトラ」のように考えようにも考えられない言葉というのも存在します。

「エトセトラ」の使い方

「エトセトラ」は以下のように使用します。

\次のページで「「エトセトラ」には略称がある?」を解説!/

1.現在のタスクをカテゴリ別に分けると、A、B、C、「エトセトラ」の4つになる。
2.昨日友人はデートをしたらしいので、エトセトラを聞かせてもらおうと思う。
3.彼曰く、あの国の素晴らしい所は食事と、治安と、システムと、エトセトラ、エトセトラだそうだ。

1は標準的な使い方です。「その他」と置き換え可能な使い方をしています。2は少々特殊な使い方であり、「その他」というニュアンスが薄くなって「いろんなこと」という意味になっているのです。ただし、「具体的にどういうことが聞きたいのか?」ということには発言者はあまりこだわっていません。具体性に欠けているという部分は共通しています。

3はかなりくだけた使い方であり、正式な意味合いではないもののしばしば見られるため覚えてきましょう。意味としては「その他」から変化していませんが、繰り返すことによって、「とにかく沢山ある」ということを強調しています。

「エトセトラ」には略称がある?

image by iStockphoto

「エトセトラ」には略称があります。常に必ず「エトセトラ」と読み書きされるわけではなく、略称を持って読み書きされることが多いのも「エトセトラ」の特徴のひとつです。略称と言ってもいくつかあるため、「エトセトラのことを指しているな」とすぐにわかるようになるには、できれば全て押さえておいた方が良いでしょう。

会話では?「エトセトラ」の略称

「エトセトラ」は日本でしばしば「エトセ」と略されます。文章では滅多にありませんが、会話など音でやり取りする際は「エトセトラ」と最後まで言わず、「エトセ」で切ることも多いです。あまりなじみがない状態だと、「エトセ」と耳にして「エトセトラのことだ」とピンとこない時もあるため、覚えておきましょう。

\次のページで「文章では?「エトセトラ」の略称」を解説!/

文章では?「エトセトラ」の略称

会話では「エトセトラ」は「エトセ」と略されます。では、文章ではどうでしょうか。上記のトピックで解説した通り、文字の場合は「エトセトラ」とカタカナで書くことがほとんどありません。表記の場合は大抵アルファベットが使用されます。

また、「エトセトラ」はアルファベット表記の場合「et cetera」となりますが、実はこのように表記される場合も滅多にありません。文字の場合は大抵「アルファベットでかつ略称」となり、表記としては「etc.」となります。見た事がある人も多いでしょう。

おまけ:アルファベット表記に気をつけて!

上記のトピックで、文字で書く際、「エトセトラ」は「etc.」と表記すると説明しました。しかし実際には、日本では「etc.」と表記すると、高速道路の出入り口にある電子料金収受システムの「ETC(Electronic Toll Collection System)」と混同される場合があります。

見分け方としては、「エトセトラ」の方は小文字であることが多く、高速道路の方は大文字で「ETC」と表記される場合が多いということです。

また、「エトセトラ」の方は「etc」と書かれたのち、最後にピリオドを付けられているケースもよく見受けられます。これは英語圏での表記のルールとして、「etc」の前にはカンマ、後ろにピリオドを付けるというルールがあるためです。ただし日本では前に付けられるカンマは省略されるケースが多く、ピリオドだけが残ることもあります。

「エトセトラ」の語源って何?

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「エトセトラ」の語源はラテン語の「et cetera」が語源となります。読み方は「エト・ケーテラ」であり、「エトセトラ」とは異なっていることに注意してください。意味は現在と変わらず、その他という意味になります。

文字表記の略称では「etc.」となっていますが、きっちりと表記した場合は「t」と「c」の間に空白が必要です。略称かどうかで空白が間に入るかどうかが変化するため、注意して覚えておいてください。

アルファベット=英語だという思い込みは禁物!

「エトセトラ」に限りませんが、アルファベットで表記されているからと言って英語だと思い込むのは禁物です。「et cetera」は英語だと思って読むと「et」がどういう単語なのかがそもそもわからなくなってしまいますが、ラテン語だと知っていれば話が変わります。ラテン語はどちらかと言うとフランス語などに近い言語であり、同じアルファベットを使用していても文法や単語は異なるのです。

\次のページで「知っていると便利な「エトセトラ」」を解説!/

知っていると便利な「エトセトラ」

「エトセトラ」は意味はシンプルであり、「その他」という意味です。ですが、それなら「エトセトラ」などと言わず「その他」と言えば済むのでは?と思われるかもしれませんが、それは違います。特に現代では、もはや英語は珍しい物でもなくなっており、私達の生活に深く根を張っているのです。そんな中で「その他」と指し示せる英語があるのはとても便利なことでもあります。知名度が高いのは使用頻度が多い証と捉えて、いつどのように登場してもわかるようにしておきましょう。それほど焦って探さなくとも、実際に「エトセトラ」を使用する機会は、身近にあるものです。

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国語言葉の意味

身近で紛らわしい「エトセトラ」の意味とは?略称や語源・注意点も言葉大好きライターがわかりやすく解説!

この記事では「エトセトラ」について解説する。「エトセトラ」はどちらかというと日常的な言葉で、知名度も高く生活に沿った言葉です。もしも知らなかった、あるいはなんとなくしかわからない、という場合は、これを機に覚えればいろいろな場面で便利に使えるぞ。元建築系企業社員、現言葉大好きライターのsasaiを呼んです。一緒に「エトセトラ」の意味や注意点、語源などを見ていきます。

ライター/sasai

元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。

「エトセトラ」の意味とは?

「エトセトラ」の意味は以下の通りです。

その他いろいろ。等々。…など。

出典:Weblio辞書「エトセトラ 意味」

意味としてはあまり複雑ではなく、「その他」という意味です。文脈によって変化しますが、文章の後ろに繋げられて「~など」という意味を持つこともあります。対して、完全に「その他」という単語の代わりに「エトセトラ」と使用されることも多いです。

ただし文章において、日本語においてはあまりカタカナで「エトセトラ」と表記されることは多くはありません。どちらかというと文字での表記はアルファベットが主流になるため、併せて一気に覚えておく方が便利です。

特定のものを指さない「エトセトラ」

「エトセトラ」の意味は「その他いろいろ」です。つまり、特定の何かを指しているわけではありません。不特定多数で、具体性に欠けるぼんやりとした形のないものが「その他」と呼ばれるものであり、「エトセトラ」に当てはまるものになるわけです。

新しい言葉を覚える際、具体的に何を指し示すのか?という点を考えるのは大切なことですが、「エトセトラ」のように考えようにも考えられない言葉というのも存在します。

「エトセトラ」の使い方

「エトセトラ」は以下のように使用します。

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