「無感動」
「無感動(むかんどう)」とは、感動しないこと。文字通り、感動するものがない様子を表します。「琴線に触れる」とは大きな感動を受けて共鳴する様子。そのため、そもそも“感動がない”様子の「無感動」は反対の意味を持っています。
揺さぶられる心がない場合、もしくは共鳴できなかった場合として、抑えておくようにしましょう。
「気に障る」
「気に障る(きにさわる)」とは、“感情を害する”こと。「障る(さわる)」とは害になることで、イヤな気持ちを起こさせるときに使う言葉です。「琴線」の感動に対し、不愉快な気持ちにさせる点では対義語の表現と言えます。
また「気に障る」は「琴線に触れる」と誤用するケースが非常に多い言葉のひとつです。とくに「障る」「触れる」に関しては、意味合いからとらえて混同することのないよう注意しましょう。対義語表現としてはもちろんですが、誤用のないように、セットで覚えてしまうのがおすすめです。
「strike a chord」
「strike a chord」とは、“相手の感情に訴える”こと。「chord」とは弦楽器などの“コード”としての意味も持ちますが、日本語同様に比喩表現で“感情”という意味も持ちます。
そのため「strike a chord」は“人の心の琴線に触れる”という意味で用いられる英語表現です。英語で使用したい時には、この表現で伝えるといいでしょう。
なお「strike」ではなく「touch」という単語で「touch a chord」という意味で用いることも可能。この場合も同様の意味になります。どちらの意味でも使えるように覚えておきましょう。
「heartstring」
「heartstring」は“心の琴線”という意味の英単語。そのため、「琴線」をひとことで表現したいのであれば、こちらの英語も用いることができます。
「touch the heartstrings of~」などの表現で使うことができるので、こちらも抑えておくと問題ないでしょう。
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