
端的に言えば琴線の意味は「感動すること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んです。一緒に「琴線」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/Hata
以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。
「琴線」の意味は?
「琴線」には、次のような意味があります。
1.琴の糸
2.心の奥深くにある、物事に感動・共鳴しやすい感情を琴の糸にたとえていった語。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「琴線」
「琴線(きんせん)」とは、和楽器の“琴(こと)”で使われる糸のこと。この糸から繊細で美しい音が響く様子と、物事に心が揺れ動く様子をたとえたのが「琴線」です。“感じやすく感動して共鳴する繊細な心情”を比喩的に表しています。
おもに「琴線に触れる(きんせんにふれる)」という言い回しで使われることが多く、感動した様子などを比喩的に表現することが可能です。
いつ頃からこの言葉が使われはじめたのかは定かではありませんが、1800年代後半には比喩表現で使用されている例が存在します。
「琴線」の使い方・例文
「琴線」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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