「凶年(きょうねん)」:不作の年
「凶年」は「農作物のできが悪い年」「不作の年」という意味です。また「災難が多い年」という意味もあります。英語では「a lean year」で「凶年」です。「lean」は「乏しい」「不作の」という意味で「a lean harvest」は「不作」という意味になりますよ。
「a fruitful year」:当たり年
「fruitful」は「よく身を結ぶ」「よく実る」「よく作物ができる」という意味と、「りっぱな効果を生む」「有益な」などの意味があります。「a fruitful year」は「当たり年」、「a fruitful tree」は「よく実のなる木」、「fruitful day」は「充実した一日」という意味です。
「fruitful」は形容詞ですが、名詞の「fruit」には、「果物」「果実」「(農作物の)収穫」のほかに「結果」「成果」などの意味もありますよ。
「vintage year」:ぶどうの当たり年
「vintage」は名詞としては「ブドウの収穫」「優良なブドウ酒」などの意味があります。また、形容詞としては「(ぶどう酒)が優良な」「上等の」などの意味がありますよ。
「vintage year」は「(ぶどう酒用の)優良なぶどうの当たり年」「ぶどう酒の当たり年」という意味。転じて「実りが多い年」「当たり年」という意味でも使われています。豊作の年を果実以外の物事についても「実りが多い年」と表現するのは、日本語と共通していますね。
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「a bonanza year」:当たり年
「bonanza」には「大当たり」「大もうけ」などの意味があります。「a bonanza year」は「当たり年」、「a bonanza crop」は「大豊作」という意味ですよ。
「当たり年」を適切に使いこなそう!
この記事では、「当たり年」の意味を調べ、例文や類義語などを解説しました。
「当たり年」とは、「特に収穫量が多い年のこと」です。そこから転じて、「よいことが多く、思いどおりになる年」という意味でも使われています。最近では「台風の当たり年」などという使い方もあるようですが、本来「当たり年」はプラスイメージの言葉。被災地や被災者の方への配慮に欠けた表現ですので、「台風が多い年」などに言い換えるように心掛けたいものです。
「当たり年」の正しい意味とニュアンスを理解して、適切に使いこなしてくださいね。