
「インセンシティブ」
「センシティブ」の対義語には「インセンシティブ」という言葉があります。和訳すると「無感覚な、感受性のない、無神経な」といった具合です。「用心深い」の反対が「不用心」みたいなものですよね。
英語には、センシティブに「in~」を付けるとインセンシティブになるというように、ある接頭辞を付けると対義語になるという法則があります。たとえば、「possible」(ポッシブル、可能な)に「im~」が付いて「impossible」(インポッシブル、不可能な)、「legal」(リーガル、適法の)に「il~」が付いて「illegal」(イリーガル、不法の)などです。
「sensitive」
「センシティブ」は英語で「sensitive」とつづります。「sense」(感覚、意識)に「~itive」という接尾辞が付いた形です。前項では接頭辞について説明しましたが、ここでは接尾辞について見ていきましょう。
接尾辞はいろいろなパターンがありますが、大まかに言えばもととなる単語の後ろに付いて、意味や品詞を変えるものです。接尾辞の種類はとても多いのですが、一例を挙げますと、動詞の「avail」(利用する)に「~able」が付くと形容詞の「available」(利用できる)になるということがあります。これ以上の説明は長くなるので控えますが、ここでは「楽しい」(形容詞)と「楽しむ」(動詞)と「楽しさ」(名詞)のような変化が英語でもあるという認識でかまいません。
「センシティブ」を使いこなそう
この記事では「センシティブ」の意味・使い方・類語などを説明しました。
以前はもっと社会がおおらかで寛容だったと記憶しています。しかし、人々の生活様式や趣味嗜好が多様化した結果、繊細にして些細なことに敏感な社会となりました。これも世の中の流れですので仕方がないのでしょう。ともかく、「センシティブ」なことには注意が必要です。日々の行動や言葉遣いには「センシティブ」にならなければいけません。他人が聞いて不快に感じるであろうことは、口に出すのをやめるべきですよね。