
1.彼女はセンシティブだから、ものの言い方には気を付けろよ。
2.このゲームソフトにはセンシティブな場面があるので、年齢制限が設けられることとなった。
3.あの国とは戦争が終結してから何十年も経ったが、依然としてセンシティブな問題を解決出来ずにいるため、今度の首脳会談でもどこまで突っ込んだ議論が出来るかがカギだ。
例文1の「センシティブ」が前掲した辞書の1の意味、例文2と3が辞書の2の意味です。「センシティブ」はもともと形容詞の英単語ですが、後ろに「~な」や「~だ」が付いて日本語の形容詞のように使われることが多く見られます。もともと日本語には外国語由来の言葉が多いですが、これも外国語をうまく取り込んできた日本語の柔軟さであると言えるでしょう。
「ナイーブ」「デリケート」
繊細な感情を表す言葉として「ナイーブ」と「デリケート」があります。「センシティブ」との比較もあわせて、それぞれの言葉について見ていきましょう。
まず、「ナイーブ」は「純粋で傷つきやすい、素直」という意味があります。ただし、英語の「naive」には「世間知らずの、単純な、だまされやすい」という意味もありますので、特に英会話ではいい意味で使われないことに注意しましょう。
また、「デリケート」は「感受性が強い、繊細」という意味を持ちます。「センシティブ」との違いは、「delicate skin」(柔らかな肌)や「delicate hue」(ほのかな色)というように、「優雅な、柔らかな、ほのかな、美味な」などといった広い意味があることです。
「センシティブ」の対義語は?
さらに、「センシティブ」の対義語は何でしょうか。
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