
端的に言えばセンシティブの意味は「扱いに注意が必要」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んです。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「センシティブ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タケル
某国立大で日本語学を専攻。自称「センシティブなオヤジ」で、かつ近頃のセンシティブなニュースに敏感なため、この記事を作成するのに適していると自分では思っています。
「センシティブ」の意味は?
「センシティブ」には、次のような意味があります。
1.感じやすいさま。敏感。「センシティブな性格」
2.微妙で慎重を要するさま。「センシティブな問題」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「センシティブ」
「センシティブ」とはもともと1の「感じやすいさま、敏感」という意味の言葉です。他にも「鋭敏」「過敏」「繊細」などと訳されることがあります。
しかし、最近は2の「微妙で慎重を要するさま」という意味で「センシティブ」が多く使われるようになりました。今の人間社会は多様化の一途をたどり、一元的なものの見方では価値を判断することができません。人種差別やLGBT、個人情報やコンプライアンスなど、極めて取り扱いに気を付けなければならない問題が増えています。さらに、新型コロナウイルスなどの医療関連についても、個人のプライバシーにかかわるということなどから諸般の事情を配慮して議論すべきこととなりました。今や「微妙で慎重を要するさま」をいろいろ場面で見かけることになっています。
「センシティブ」の使い方・例文
「センシティブ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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