
「妙音鳥」「好声鳥」「逸音鳥」「妙声鳥」
これらはいずれも「迦陵頻伽」の別称とされています。主に仏典に登場する架空の鳥を指すものです。美しい歌声や歌の上手な人を褒めたたえるシーンでの使用頻度は「迦陵頻伽」に遠く及びません。
「迦陵頻」
「迦陵頻伽」から「伽」の文字が抜け落ちてしまっただけに見えますが、こちらは雅楽の演目です。もちろん題材は極楽に住む「迦陵頻伽」。白塗りの厚化粧をした童子が躍るのが原則ですが、神社で催される場合は巫女が舞人を務めることもあります。
「迦陵頻伽」の対義語は?
「迦陵頻伽」はそもそも架空の霊鳥です。設定として対になるような生物(?)も特にいません。少し無理がありますが、あえて紹介するならば…という観点でピックアップしました。
「音痴」
辞書的な意味の対義語ではありませんが、最もシンプルなワードは「音痴」でしょう。「音痴」の場合、元々の声質は問わず音程の調子が取れていない点にスポットが充てられていますね。
「迦陵頻伽」の英訳は?

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「迦陵頻伽」は仏教由来の用語ですから、ずばりと表す英語はありません。強いて言えばサンスクリット語を使ってKalaviṅka,imaginary bird in paradise that sings sweet notes のように説明的な訳になるでしょう。
「diva」「prima donna」
「diva」、「prima donna」はオペラの主役を張れる女性歌手のことです。当然、とても声が美しく、歌が上手という意味を持っています。しかし、どちらの単語も使い方に注意が必要です。
「diva」には女王様気質で感じの悪い女性、「prima donna」は何でも自分の思い通りにいかないと機嫌を損ねたり、ちやほやされないと気が済まない人(悪口の「prima donna」は男性にも使います)というスラング的な意味があります。誤解を招きかねないので、初対面の人に使うのは避けたほうがよさそうですね。
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