この記事では「ボキャブラリー」について解説する。

端的に言えば「ボキャブラリー」の意味は「語彙」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ボキャブラリー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ボキャブラリー」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「ボキャブラリー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ボキャブラリー」の意味は?

「ボキャブラリー」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.語彙

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ボキャブラリー」

「ボキャブラリー」とは「語彙(ごい)・人が持っている言葉の数・言語が持っている単語の総数」の意。あなたは新聞・雑誌・本を読むことは好きでしょうか。本を読むと「ボキャブラリーが豊富になる」・「ボキャブラリーが増える」と言われていますよね。「ボキャブラリーが乏しい」という表現も聞いたことがあるでしょう。このように、「ボキャブラリー」は普段の会話でも広く使われる親しみやすいカタカナ語ですね。「決められた範囲における言葉の集まり」を意味していますよ。

「ボキャブラリー」の語源は?

次に「ボキャブラリー」の語源を確認しておきましょう。「ボキャブラリー」はラテン語の「vocabulum」から由来していると言われていますよ。「vocabulum」の「voca」は「呼ぶ」の意。「bulum」は「道具」を意味します。「voca=呼ぶ」+「bulum=道具」=「呼ぶための道具」から「語彙」という意味が完成したのですね。

「ボキャブラリー」という言葉がどのように名づけられたのかはとても興味深いですね。いろんなものの名付け親が誰なのか、どのような意味が込められているのかに注視してみるのも良いかもしれませんね。

\次のページで「「ボキャブラリー」の使い方・例文」を解説!/

「ボキャブラリー」の使い方・例文

「ボキャブラリー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.父はボキャブラリーが豊富だ。年間200冊の本を読んでいる。

2.今日は取引先へのプレゼンテーションがあった。しかし、後輩はボキャブラリーが乏しく新商品の素晴らしさをうまく説明できなかった。

3.彼はボキャブラリーを増やすために毎日2種類の新聞を読んでいる。

ボキャブラリーの使い方を3つの例文から学びましょう。

例文1は「ボキャブラリーが豊富」という表現です。1度は聞いたことのあるセリフですよね。「ボキャブラリーが豊富」とは「多種多様な言葉を知っていること・語彙力が高いこと」を指しますよ。「たくさんの言葉を知っており、言葉を巧みに操ることができるさま」がイメージできますね。

例文2は「ボキャブラリーが乏しい」です。「ボキャブラリーが乏しい」とは「知っている言葉が少ないさま」を示していますよ。「語彙の少なさからプレゼンテーションでうまく説明できなかった様子」が感じられるでしょう。日頃から言葉を読む・書く機会が少ないのかもしれませんね。

例文3は「ボキャブラリーを増やす」です。きっと、現時点ではボキャブラリーが少ないのでしょう。「一生懸命勉強しているさま」が感じられますよね。

例文のほかにも「ボキャブラリー」+「ある・ない」・「ボキャブラリー」+「多い・少ない」という表現で使われことが多いでしょう。どのような言葉と一緒に用いられているのかに注目してみて下さいね。

「ボキャブラリー」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「ボキャブラリー」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「ワード」

「ボキャブラリー」の類義語はいくつかあるとされていますが、ここでは「ワード」をご紹介しますね。「ワード」とは「単語・言葉」の意。英語では「word」です。日常で良く使い、親しみのあるカタカナ語ですね。

「ボキャブラリー」は「言葉の集合体」・「ワード」は「1つ1つの言葉」というイメージでしょうか。ニュアンスの違いがなかなか難しいかもしれませんね。「ワード」をどのくらい知っているのかということが「ボキャブラリーの豊富さ」につながるのかもしれませんね。「キーワード」・「パスワード」・「NGワード」などのようにワードがつく言葉はたくさんありますよ。これを機会に探してみて下さいね。

\次のページで「「ボキャブラリー」の対義語は?」を解説!/

「ボキャブラリー」の対義語は?

「ボキャブラリー」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「センテンス」

「ボキャブラリー」の厳密な対義語ではないかもしれませんが、ここでは「センテンス」をご紹介しますね。「センテンス」とは「文・主語から始まり述語で終わる一続きのもの」の意。英語では「sentence」です。

センテンスは「句点(。)」で分けられます。例えば、「私は小学生。好きな教科は音楽。今日はピアノへ行きます。」という言葉の連なり。これには「。」が3つありますよね。つまり、3つのセンテンスからなると言えますよ。たくさんのボキャブラリーがあるとセンテンスを華やかに彩ることができるでしょう。あなたの豊富なボキャブラリーで魅力的なセンテンスを作ってみて下さいね。

「ボキャブラリー」の英訳は?

image by iStockphoto

カタカナ語の「ボキャブラリー」は英語でも「ボキャブラリー」なのでしょうか。一緒にチェックしましょう。

「vocabulary」

カタカナ語の「ボキャブラリー」は英語で「vocabulary」です。「vocabulary」とは「語彙・用語数・単語リスト・用語表・辞書」の意。カタカナ語の「ボキャブラリー」と同じ意味で「語彙」を示しますが、「言葉遣い」・「単語集」・「辞書」を意味することがポイントですね

では、使い方を例文で確認しましょう。例文1は、「ボキャブラリー」=「語彙」です。「語彙を増やす」を「expand one's vocabulary」というイディオムを使って表現していますね。例文2は「ボキャブラリー」=「辞書」です。上司の辞書には「不可能」という文字はないのでしょう。とても頼もしい上司の下で仕事をしていることが伺えますね。「vocabulary」は例文2のように、「辞書・単語リスト」という意味でもよく使われますよ。ぜひ、使い方をマスターして下さいね。

1.I have to expand my vocabulary.
(私はボキャブラリーを増やさないといけない。)

2.The word impossible isn't a part of  my boss's vocabulary.
(不可能という文字は上司の辞書にはない。)

\次のページで「「ボキャブラリー」を使いこなそう」を解説!/

「ボキャブラリー」を使いこなそう

この記事では「ボキャブラリー」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたのボキャブラリーは豊富でしょうか。ボキャブラリーを増やす近道は読書です。あなたの興味のある分野の本を読み、新しい言葉を知る。そして、新しく学んだ言葉は積極的に使う。インプットしアウトプットすることを繰り返すことできっとあなたの語彙力が鍛えられますよ。読書で培った語彙力・表現力をコミュニケーションの場で活かして下さいね。

" /> 「ボキャブラリー」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

「ボキャブラリー」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「ボキャブラリー」について解説する。

端的に言えば「ボキャブラリー」の意味は「語彙」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「ボキャブラリー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「ボキャブラリー」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「ボキャブラリー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ボキャブラリー」の意味は?

「ボキャブラリー」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.語彙

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ボキャブラリー」

「ボキャブラリー」とは「語彙(ごい)・人が持っている言葉の数・言語が持っている単語の総数」の意。あなたは新聞・雑誌・本を読むことは好きでしょうか。本を読むと「ボキャブラリーが豊富になる」・「ボキャブラリーが増える」と言われていますよね。「ボキャブラリーが乏しい」という表現も聞いたことがあるでしょう。このように、「ボキャブラリー」は普段の会話でも広く使われる親しみやすいカタカナ語ですね。「決められた範囲における言葉の集まり」を意味していますよ。

「ボキャブラリー」の語源は?

次に「ボキャブラリー」の語源を確認しておきましょう。「ボキャブラリー」はラテン語の「vocabulum」から由来していると言われていますよ。「vocabulum」の「voca」は「呼ぶ」の意。「bulum」は「道具」を意味します。「voca=呼ぶ」+「bulum=道具」=「呼ぶための道具」から「語彙」という意味が完成したのですね。

「ボキャブラリー」という言葉がどのように名づけられたのかはとても興味深いですね。いろんなものの名付け親が誰なのか、どのような意味が込められているのかに注視してみるのも良いかもしれませんね。

\次のページで「「ボキャブラリー」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: