「アウトロー」の対義語は?
次に「アウトロー」の対義語を見ていきましょう。
「善良な市民」
「アウトロー」が無法者やマフィアなどの法を守らない人々を形容する言葉であるのに対して、アメリカ映画などでは反対の言葉として「グッドシチズン」(A good citizen)が使われる場合が多いですね。
「グッドシチズン」はカタカナ語になるほどには普及していません。が「善良な市民」と訳される「グッドシチズン」が、具体的にどんな人かと言うと、「法律をきちんと守る人」、「道徳に反するような行動をしない人」、「社会がよくなるよう貢献する人」などのことをいいます。
「out law」
「アウトロー」は英訳しても「outlaw」(άʊtl`ɔ)になります。
「outlaw」の「out」は「外側の」という意味であり、「law」は「法律」という意味です。「outlaw」は直訳すると「法律の外側」という意味で、そこから「無法者」、「ならず者」、カタカナ語の「アウトロー」と同じ意味で使われるようになったと考えられています。
また、「outlaw」は、名詞としてだけでなく他動詞としても使われることもありますね。「(人)を無法者として認定する」、「禁止する」、「不法とする」の意味で使われるのです。
日本語で聞くと同じ発音に聞こえますが、野球でよく使われる「アウトロー」は、英語では「out low」(άʊtlóʊ)と表記され、この場合の「low」は、「高さが低い」という形容詞ですね。「out low」は、「outside low ball」のことで、「外角低めのボール」という意味になりますのでこれは、「outlaw」とは全く異なる言葉になりますね。
「アウトロー」を使いこなそう
この記事では「アウトロー」の意味や使い方、類語などを見てきました。
「アウトロー」は、「法治社会から追放された者」の他に「ならず者」の意味でしたね。
しかし、「アウトロー」は「自分の信念に従って行動する者」や善良な市民とは言えないものの身体的にも精神的にもタフであるイメージがあることから、映画や小説の主人公として描かれることも多いですね。「アウトロー」という言葉がでてきたら話し手が肯定的な意味で使っているのか否定的な意味なのか考えてみるといいかもしれませんね。