
端的に言えばおこがましいの意味は「身の程をわきまえない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
日本文学科出身で事務職を経て現在はライター業のかたわら校正もしているjasminを呼んです。一緒に「おこがましい」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/jasmin
日本文学を専攻し事務職を経て現在は校正兼ライター。正しく美しい日本語を追求している。昔はうっかりと生意気なことを言ってしまい「おこがましい」と思われることが何度もあって冷や汗をかいたらしい。今回は「おこがましい」について説明していく。
「おこがましい」の意味は?
「おこがましい」には、次のような意味があります。
1.身の程をわきまえない。差し出がましい。なまいきだ。「先輩をさしおいてー・いのですが…」
2.いかにもばかばかしい。ばかげている。「世俗のそらごとを、ねんごろに信じるもー・しく」〈徒然・七三〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)「おこがまし・い」
「おこがましい」は「痴がましい」とも書き、なまいきなことや身の程をわきまえていない、身分不相応な態度や言動をする様子のほか、ばかばかしいことやばかげていると呆れることの意味です。
1の意味だけでは「おこがましい」と相手に思われたり、自分から謙遜して「大変おこがましいことですが…」とことわってから話を始めたりする場合もあり、相手や自分を見下しているニュアンスを感じます。2の意味もばかばかしいと感じたりするときや、はたまた自分をへりくだって「毎度おこがましいこと…」という言い方をするなど、どちらかといえば悪口の分類になりますね。
「おこがましい」の使い方・例文
「おこがましい」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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