
端的に言えばばつが悪いの意味は「気まずく思う」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
言葉の研究をしているライターを10年経験したコトバアソビを呼んです。一緒に「ばつが悪い」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/コトバアソビ
最近人の悪口をネットで書いたとき、公開範囲の制限をしていなく、その当事者に投稿が見らればつが悪い思いをしたライター。言葉を作ることを目指して古い言葉を調べている毎日を過ごす。
「ばつが悪い」の意味は?
「ばつが悪い」には、次のような意味があります。
1.その場の調子が悪い。
2.ぐあいが悪い。
3.きまりが悪い。
出典:精選版 日本国語大辞典「ばつが悪い」
「ばつが悪い」とは、その場の心境を言い表すときに用いる言葉です。ぐあいが悪いと用いる場合もあり、なんとなく雰囲気を壊し、なんともいえない気持ちや感覚で、調子が悪くなることを表すネガティブな言葉ですね。
3の「きまり」とはルールのことです。自分の方へ向けて主に発する言葉ですが、他者にも使えます。2のぐあいとは過去の出来事の結果。何かの行動(発言)をしたあとに起こる集団個人それぞれの感情のことです。ちなみに「ばつ」を「罰」とは記載しません。「罰が悪い」とは誤用になるため、表記に注意しましょう。
「ばつが悪い」の語源は?
次に「ばつが悪い」の語源を確認しておきましょう。
「ばつが悪い」の語源は諸説があります。「ばつが悪い」の「ばつ」とは「罰」と語源だと思っている方も多いのですが、正確な語源は「場都合」を省略した言葉です。この「場都合」をさらに深掘りすると、その場の都合から「自分勝手なさま」と捉えられます。つまり「ばつが悪い」とは「自分勝手な言動をおこなった結果に対して雰囲気を壊した空気感」を表す言葉です。
\次のページで「「ばつが悪い」の使い方・例文」を解説!/