「幽霊の浜風に逢ったよう」
類似パターン語の1つとして、「幽霊の浜風に逢ったよう」という言葉が挙げられます。意味は、以下の通りです。
1 幽霊が浜辺の強い風にあおられたように、元気のないさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「幽霊の浜風に逢ったよう」
「幽霊の浜風に逢ったよう」の意味は、「元気のないさま」です。元々元気のない(生気のない)幽霊が、浜辺の強い風(浜風)に吹かれることで、さらに力なく揺れる様子を、「元気のないさま」と表しています。
「目の上のたんこぶ」
追い打ちをかける「類似パターン語」として、「目の上のたんこぶ」も挙げられます。意味は以下の通りです。
邪魔なもの、うっとおしいものなどを意味する表現。目の上にこぶができるととりわけ邪魔であることから作られたことわざ。「目の上の瘤」とも言う。
出典:実用日本語表現辞典「目の上のたんこぶ」
「目の上のたんこぶ」の意味は、「邪魔なもの、うっとおしいもの」です。目の上に何かあると、場所が場所だけにかなり邪魔ですが、あるものがたんこぶともなると、視界の邪魔になる上に痛みもあるため、「邪魔」に追い打ちをかけた言葉と言えるでしょう。
「気違いに刃物」の対義語は?
ここからは、「気違いに刃物」の対義語を見ていきましょう。「安心」や「安全」、「信頼」といった意味を持つものが「対義語」として挙げられます。
「転ばぬ先の杖」
「安心」、または「慎重」ということで、「転ばぬ先の杖」が「気違いに刃物」の対義語として挙げられます。意味は、以下の通りです。
前もって用心していれば、失敗することがないというたとえ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「転ばぬ先の杖」
「転ばぬ先の杖」の意味は、「前もって用心していれば、失敗することがない。」という意味です。「気違いに刃物」が「ただでさえ危険なものに危険なものを与えて追い打ちをかける」という意味に対し、「転ばぬ先の杖」では、慎重に用心しています。そのため、対義語として挙げました。
思い切りも大事ですが、何事もできるだけ用心して、前準備をしておくことが大切ですね。
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