この記事では「血がたぎる」について解説する。

端的に言えば血がたぎるの意味は「激しい気持ちが沸き立つ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「血がたぎる」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。

ライター/ヤザワナオコ

コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。

会社勤めで講師をしていたころは、受講生が手ごわいタイプであればあるほどやる気が出て、血がたぎる思いで研修に臨んでいたらしい。「血がたぎる」の使い方や類語について解説してもらう。

「血がたぎる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「血がたぎる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「血がたぎる」の意味は?

「血がたぎる」には、次のような意味があります。

血が沸き立つかのように感情が強く沸き起こるさまを表す言い方。「血」はこの場合、体の活力といった意味合いを含む語。

出典:実用日本語表現辞典

興奮や喜び、期待といった強い感情で、全身の血液が沸騰するような状態を指します。

最近では、人気芸人がとある番組の記者会見で「コント師の血がたぎる」と使っていました。自信がある分野で本領発揮できそうで、ワクワクしていてもたってもいられない気持ちが良く伝わってきますね。

強い感情といっても、怒りや悲しみがはなはだしい場合には「血がたぎる」とはあまり言いません。「やるぞー!」と意欲盛んな様子を指して使う点に注意しましょう。

「血がたぎる」の語源は?

次に「血がたぎる」の語源を確認しておきましょう。

意味の欄でも見たように、ここでいう「血」は体内を流れる血液そのものではなく、比喩的に「人の持つ感情」といったニュアンス。とはいえ実際にも、アドレナリンが放出されると血管が収縮したり血がドロドロになったりという研究もあるようなので、感情と肉体は切っても切り離せないのですね。

そして「たぎる」は漢字では「滾る」と書き、湯が煮え立つ、激する気持ちがわきあがるという意味

この2つが合わさって、「激しい気持ちが沸き立つ」という意味で使われます。

\次のページで「「血がたぎる」の使い方・例文」を解説!/

「血がたぎる」の使い方・例文

「血がたぎる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

・富士登山の経験は豊富なので、若い者には負けないぞと血がたぎる思いです。

・待ちに待ったコンサートがいよいよ開かれる。血がたぎってしまい、会員用のお問合せ窓口にすぐに電話をかけた。

・企業の公式サイトだというのに、担当者が血をたぎらせてフォロワーへの感謝を叫んでいる。

このように、気合が入った様子を表す場合に使われることが多い「血がたぎる」。

若い人が何かに夢中で取り組む様子や、若い頃に熱中したものにもう一度挑戦するときは、「青春の血がたぎる」という形をよく見かけます。

「血がたぎる」の類義語は?違いは?

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では、「血がたぎる」と同じように使える言葉を見ていきましょう。

「血沸き肉躍る」

戦いやスポーツの試合などを前にして、感情が高ぶる様子をいう言葉。

本人が「血沸き肉躍る」と表現することもあれば、観戦する立場から見た感想として「血沸き肉躍る戦いだった」のように使うこともあります。「血がたぎる」のに加え、体中の筋肉も興奮して躍動するイメージは、格闘技などの激しいスポーツを表現するのにぴったりだと思いませんか。

また、同じく「血」を使う慣用句でよく見かける「血気盛ん」。これも活力にあふれる様子をいいますが、一時的な心理状態というよりは「血気盛んな若者」など、特定の年齢層を示す際に用いられます。

「闘志を燃やす」

「血がたぎる」よりも直接的に、何かの対戦を前にして気合十分、相手を倒そうという気持ちがめらめらと燃え盛っているような状態を表します。

「感情がほとばしる」

「ほとばしる」は「勢いよく飛び散る」ということ。漢字は「迸」という字で、この一文字で勢いよく飛び出した液体のことも表せます。

外からは見えないはずの感情が「ほとばしる」のですから、強い気持ちを内面にとどめておけない様をよく表していますね。

・戦闘もののアニメを見て血沸き肉躍る時間を過ごすのが、何よりのストレス解消法です。

・個人別の営業成績ランキングが発表されるたびに、来月こそはトップ3に入ろうと闘志を燃やしています。

・彼女が描いた絵を見ると、言葉にならない感情がほとばしっているように感じられる。

「血がたぎる」の対義語は?

次に、「血がたぎる」とは逆の意味を表す言葉を紹介します。

興奮や闘志などどちらかといえばプラスの感情が自然と高まるのが「血がたぎる」でした。そこで対義語としては3種類、フラットな感情に自然と戻ること、フラットな感情を自ら取り戻すこと、そしてマイナスの感情が高まってしまう場合を見ていきましょう。

「血がたぎる」は自分の意思で感情を高ぶらせるわけではないので、厳密に逆の意味を考えるなら「気持ちが落ち着く」「平常心を取り戻す」となります。ここでは意図して気分をクールダウンさせることを指す場合と、自然と気分が落ち込んでしまう様子を指す場合に使える言葉を見ていきましょう。

「平常心を取り戻す」

普段と変わらない心、揺れ動いていない心理状態を表します。ちなみに平常心を保つコツは、ルーティンを取り入れることだそう。スポーツ選手がここぞという場面で同じ動作をするのを見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「頭を冷やす」

「高ぶった気持ちを落ち着かせる、冷静になる」の意味。喜びで高ぶった気持ちというよりは、怒りやパニックなどマイナスの感情から回復するケースで使うことが多い言葉です。

「気が滅入る(きがめいる)」

気持ちが沈んで憂鬱になることです。嫌な出来事があったときに、どうにも気分が落ち込んでしまいそこから抜け出せないような状態になったことがありませんか。

この「滅入る」の「入る」は「入り込む」というような意味なので、まさにテンションが落ちた状態にはまり込んでしまった様子をうまく表していますね。

・便利な新サービスが登場するとのお知らせメールを受信して興奮していたが、やっと平常心を取り戻しました。

・SNSで友人からのコメント内容にかっとなってしまうことがあるので、頭を冷やすために必要最小限の使用にとどめようと思う。

・最近メディアで辛いニュースを耳にすることが多く、なんとも気が滅入るよ。

「血がたぎる」の英訳は?

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最後に「血がたぎる」を英語で表す方法です。

「burning」

「燃やす」を意味する動詞burnが形容詞になった形で、「燃えている、煮えたぎった」という意味。

例えばburning ambitionといえば「燃え上がる野心」のこと。また強い願望、欲望をburning desireとも表します。感情の激しさを表す「血がたぎる」の英訳にふさわしいのではないでしょうか。

「血がたぎる」を使いこなそう

この記事では「血がたぎる」の意味・使い方・類語などを説明しました。

感情を表す言葉は気持ちそのものやその変化の様子を何かに例えることがたくさんあります。いろいろな表し方を身につけると、会話や文章でも通りいっぺんではない豊かな表現ができるようになりますよ。

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国語言葉の意味

【慣用句】「血がたぎる」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「血がたぎる」について解説する。

端的に言えば血がたぎるの意味は「激しい気持ちが沸き立つ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「血がたぎる」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。

ライター/ヤザワナオコ

コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。

会社勤めで講師をしていたころは、受講生が手ごわいタイプであればあるほどやる気が出て、血がたぎる思いで研修に臨んでいたらしい。「血がたぎる」の使い方や類語について解説してもらう。

「血がたぎる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「血がたぎる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「血がたぎる」の意味は?

「血がたぎる」には、次のような意味があります。

血が沸き立つかのように感情が強く沸き起こるさまを表す言い方。「血」はこの場合、体の活力といった意味合いを含む語。

出典:実用日本語表現辞典

興奮や喜び、期待といった強い感情で、全身の血液が沸騰するような状態を指します。

最近では、人気芸人がとある番組の記者会見で「コント師の血がたぎる」と使っていました。自信がある分野で本領発揮できそうで、ワクワクしていてもたってもいられない気持ちが良く伝わってきますね。

強い感情といっても、怒りや悲しみがはなはだしい場合には「血がたぎる」とはあまり言いません。「やるぞー!」と意欲盛んな様子を指して使う点に注意しましょう。

「血がたぎる」の語源は?

次に「血がたぎる」の語源を確認しておきましょう。

意味の欄でも見たように、ここでいう「血」は体内を流れる血液そのものではなく、比喩的に「人の持つ感情」といったニュアンス。とはいえ実際にも、アドレナリンが放出されると血管が収縮したり血がドロドロになったりという研究もあるようなので、感情と肉体は切っても切り離せないのですね。

そして「たぎる」は漢字では「滾る」と書き、湯が煮え立つ、激する気持ちがわきあがるという意味

この2つが合わさって、「激しい気持ちが沸き立つ」という意味で使われます。

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