理科生物生物の分類・進化細胞・生殖・遺伝

5分でわかる「多細胞生物」!単細胞・多細胞か迷いやすい生物について科学館職員が説明

よぉ、桜木建二だ。今回のテーマは「多細胞生物」だぞ。

生物にはいろいろな分類がある。その大きな分類の1つが「単細胞生物」と「多細胞生物」だ。単にはただひとつ・複雑ではないという意味が、多には多くのものという意味がある。このことから予想できるように単細胞生物は1つの細胞からできた生き物で多細胞生物はたくさんの細胞からできた生き物だ。

ではそんな多細胞生物について科学館職員のたかはしふみかが解説するぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

たかはし ふみか

ライター/たかはし ふみか

最近、ウサギを飼うことになった動物好きのリケジョ。大学院時代の研究では微生物を培養したりしていた。日々勉強、動物についてももっと知りたい科学館職員。

多細胞生物とは?

多細胞生物とは?

image by Study-Z編集部

最初に簡単に多細胞生物がどんな生物かを確認しましょう。

多細胞生物とは多くの細胞で体が作られている生物のこと、反対に1つの細胞でできている生物を単細胞生物といいます。単細胞生物は生きるのに必要な器官がすべて1つの細胞に収まっている生物です。細胞ひとつでその生き物となります。一方で多細胞生物はいろいろな器官の役割を果たす細胞が集まっているのです。ヒトには頭、口、消化器官などいろいろな器官がありますね。その一つ一つが細胞が集まってできています。

多細胞生物にはどんな生き物が分類されているのでしょうか。ヒト、犬、猫など周りにいる多くの生物がこの多細胞生物に分類されています。というよりも動植物はほぼみんな多細胞生物です。そして菌類には多細胞生物と単細胞生物の両方がいます。

単細胞生物についてはこちらの記事を参考にしてください。

単細胞生物と多細胞生物、先に現れたのはどっち?

単細胞生物と細胞生物、先に誕生したのはどちらでしょうか。答えは単細胞生物で、38億年ほど前に誕生しました。そして単細胞生物が多細胞生物へと進化していったのです。多細胞生物が生まれたのは10億から6億年ほど前のこと。単細胞が多細胞になるのには25億年以上もの長い時間がかかっているのです。単細胞生物は一体どうやって多細胞生物に進化したのでしょうか。そのキーワードが「酸素」です。

生命に必要なもの、と言えば酸素ですね。しかし酸素は細胞を傷つけることもあるのです。人間も高濃度の酸素を吸いすぎると酸素中毒となってしまいます。そこで細胞同士が集まって酸素を共有しあうことで、その影響を減らすようになったのです。

単細胞は細胞分裂によって増え、細胞ひとつですべての機能を果たしています。しかし多細胞生物の場合、細胞それぞれが専門的な機能を持っているのです。短時間で増殖できるという面では単細胞生物の方が有利ですが、多細胞生物は複雑な機能を持つことで生存を有利なものとしました。

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多細胞生物は役割分担がしっかりされているんだな。一方で多細胞生物はひとつの細胞で何でもやる何でも屋なんだ。

地球の歴史の中で多細胞生物は10億年ほど。まだまだ歴史が浅いんだ。

これはどっち?単細胞か多細胞かちょっと迷う生物

image by PIXTA / 52964933

大きく複雑な体の生き物はまず間違いなく多細胞生物です。しかし、顕微鏡で見る小さな生物が単細胞生物なのか多細胞か迷ったことがある人も多いでしょう。というわけでここで間違いやすい生物のご紹介です。

1.ゾウリムシ

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中学校の理科の教科書によく登場するゾウリムシ、単細胞が多細胞か悩む生物の代表と言ってよいでしょう。17世紀末にレーウェンフックに発見されたゾウリムシ、英語ではslipper animalculeといいます。スリッパを直訳して草履なのですね。

ゾウリムシは単細胞生物で、分裂によって増えます。泳ぐことができるため単細胞生物の中では移動範囲が広い生き物です。

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たかはし ふみか