この記事では「リスケ」について解説する。

端的に言えば「リスケ」の意味は「予定の変更」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「リスケ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「リスケ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「リスケ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「リスケ」の意味は?

「リスケ」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.債務返済を繰り延べること

2.スケジュールを立て直すこと・日程の再調整をすること

出典:デジタル大辞泉(小学館)「リスケ」

「リスケ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ビジネス用語ではとても有名な言葉ですが、日常生活ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんね。

「リスケ」は2つの分野で、それぞれ違った意味で使われていますよ。1つ目は、ビジネス分野です。「予定を見直すこと・計画を変更すること」の意。日程や時間を変更するという場面で頻繁に登場する言葉ですよ。さらに、商品の受注量の変更・発送に関する変更・デザインや規格の変更に対しても使われます。

2つ目は金融分野。「債務返済を繰り延べること」を示しますよ。融資・ローンなどの返済が困難になり資金繰りが苦しくなった際、銀行に借り入れ条件の変更をしてもらうことです。通常、返済猶予や返済額の減額を行いますよ。2つの意味をしっかりと頭に入れておきましょう。

「リスケ」の語源は?

次に「リスケ」の語源を確認しておきましょう。「リスケ」は英語の「reschedule」が由来していると言われていますよ。では、「reschedule」を「re」と「schedule」に分けて見ていきましょう。

「re」は接頭辞と呼ばれ「再び」・「さらに」・「新たに」の意。「~しなおす」・「~し替える」・「~し戻す」という意味を作りますよ。「schedule」とは「予定・時間割り・計画」の意。「re=再び」+「schedule=予定」=「予定を調整し直す・計画を再調整する」という意味の完成ですね。言葉の成り立ちは接頭辞が深く関係していることが多いのかもしれませんね。注意深く観察してみましょう。

\次のページで「「リスケ」の使い方・例文」を解説!/

「リスケ」の使い方・例文

「リスケ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.電車が遅延している。午前中のミーティングに間に合いそうにないのでリスケをお願いした。

2.クライアントからデザインのリスケを頼まれた。サンプル品のアンケート結果を反映したいとのことだ。

3.物流センターでトラブルが発生した。この影響で新商品の発送が来週にリスケになった。

4.今月は資金繰りが苦しく月末の返済は厳しい状態だ。銀行にリスケをお願いするしかない。

では、使い方をビジネス分野と金融分野に分けて説明しますね。

例文1はビジネスシーンでの「リスケ」です。「ミーティングの予定を変更をする」という一番定番の使い方ですね。電車の遅延で当初の予定通り進まない様子が伺えますね。例文2は、「デザインに対するリスケ」です。ビジネスシーンでは予定の変更だけでなくデザインや商品の仕様の変更も「リスケ」という言葉を用いて表現しますよ。例文3は「商品の配送に関するリスケ」です。仕事にトラブルはつきものですよね。例文のように商品の発送・受け渡しの予定変更・再調整も「リスケ」を使って表すことができますよ。

例文4は、「金融機関へのリスケ」です。「銀行に対しての返済が間に合いそうになく、返済のスケジュールを変更してもらわないといけない厳しい状況」が感じられるでしょう。このように、銀行に返済の変更をお願いする場面でも使う言葉ですよ。ここで注意ポイント。「リスケ」は略語です。このため目上の人に使うと失礼になりますよ。あなたが使う場合は仲の良い同僚・後輩に使いましょうね。

「リスケ」の類義語は?違いは?

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「リスケ」の類義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「再調整」

「リスケ」の類義語には「再調整」が考えられるでしょう。「再調整」とは「手直し・修正・あらかじめ決まったものごとを変更し改める」の意。「再調整」は日程の変更だけでなく、意見・仕様など様々なものごとをに対して使うことがポイントです。「再び手を加え良い状態にする」という意味合いですね。

「リスケ」はややカジュアルな表現で気の知れた人に対して使う言葉でしたね。一方、「再調整」は丁寧な言い回しですよ。上司や取引先へのメールなどで使用されるでしょう。使う場面に応じて適切な言葉を選んで下さいね。

\次のページで「「リスケ」の対義語は?」を解説!/

「リスケ」の対義語は?

「リスケ」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に見てみましょう。

「オンスケ」

「リスケ」の対義語には「オンスケ」が考えられるでしょう。「オンスケ」とは「オンスケジュール」の略語。「予定通りに・計画通りに・定刻に・定時に」などの意味を持ちますよ。英語で「on schedule」です。

仕事では「報告・連絡・相談」が大切であるとされていますよね。「オンスケ」は「開発が遅れることなく進んでいるという報告する場面」で使われる表現です。また、「リスケ」はカジュアルな表現とされますが、「オンスケ」は、上司・先輩・クライアントに使用しても失礼にはならないとされていますよ。これはポイントですね。正しい意味と使い方を理解しておきましょう。

「リスケ」の英訳は?

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カタカナ語の「リスケ」はどのように英訳するのでしょうか。キーワードとなる単語をチェックしましょう。

「reschedule 」

カタカナ語の「リスケ」は英語で 「reschedule」です。 「reschedule」とは「計画を変更する・返済を延期する」の意。日本語での「リスケ」は「リスケジュール」の略語ですが、英語の「reschedule」を「resche」と略することはないですよ。

では、使い方を例文で確認しましょう。例文1では「予定を変更する」するという場面で用いられていますね。デートの約束を変更するという「日常生活の予定変更」も英語では「reschedule」を使って表現することができますよ。例文2では「会議の予定を変更する」です。カタカナ語の「リスケ」と同じく「ビジネスの場面での予定変更」を示していますね。例文3は「返済を再調整する」場面です。金融機関にローンの返済を待ってもらっているのでしょうか。「当初の返済の期間や金額を変更する場面」で用いられますよ。「reschedule」の使い方をマスターして下さいね。

1.If you don't mind, I'd like to reschedule our date for next week.
(もしよければ、デートの日にちを来週に変更したいのですが。)

2.I suggest we reschedule this conference.
(この会議はまた別の日に変更しましょう。)

3. I have to reschedule the repayment of loans.
(私はローンの返済を繰り延べなければならない。)

\次のページで「「リスケ」を使いこなそう」を解説!/

「リスケ」を使いこなそう

この記事では「リスケ」の意味・使い方・類語などを説明しました。カタカナ語の中には専門分野でしか用いられない言葉があり日常生活で触れることが少ないかもしれませんね。就職して初めて目にする言葉たち。せっかくなのでなぜこのような意味になるのか。どのような言葉が略されているのか。このような「なぜ」・「どうして」を解き明かしてみましょう。

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国語言葉の意味

「リスケ」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「リスケ」について解説する。

端的に言えば「リスケ」の意味は「予定の変更」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「リスケ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「リスケ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「リスケ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「リスケ」の意味は?

「リスケ」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.債務返済を繰り延べること

2.スケジュールを立て直すこと・日程の再調整をすること

出典:デジタル大辞泉(小学館)「リスケ」

「リスケ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ビジネス用語ではとても有名な言葉ですが、日常生活ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんね。

「リスケ」は2つの分野で、それぞれ違った意味で使われていますよ。1つ目は、ビジネス分野です。「予定を見直すこと・計画を変更すること」の意。日程や時間を変更するという場面で頻繁に登場する言葉ですよ。さらに、商品の受注量の変更・発送に関する変更・デザインや規格の変更に対しても使われます。

2つ目は金融分野。「債務返済を繰り延べること」を示しますよ。融資・ローンなどの返済が困難になり資金繰りが苦しくなった際、銀行に借り入れ条件の変更をしてもらうことです。通常、返済猶予や返済額の減額を行いますよ。2つの意味をしっかりと頭に入れておきましょう。

「リスケ」の語源は?

次に「リスケ」の語源を確認しておきましょう。「リスケ」は英語の「reschedule」が由来していると言われていますよ。では、「reschedule」を「re」と「schedule」に分けて見ていきましょう。

「re」は接頭辞と呼ばれ「再び」・「さらに」・「新たに」の意。「~しなおす」・「~し替える」・「~し戻す」という意味を作りますよ。「schedule」とは「予定・時間割り・計画」の意。「re=再び」+「schedule=予定」=「予定を調整し直す・計画を再調整する」という意味の完成ですね。言葉の成り立ちは接頭辞が深く関係していることが多いのかもしれませんね。注意深く観察してみましょう。

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