
端的に言えば口を割るの意味は「白状すること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は日本語学を中心とし、文学・語学を専門的に学んでいるライターのイオリを呼んです。一緒に「口を割る」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/イオリ
日本語学を専門に学び、趣味は読書と小説執筆という日本語漬けの毎日を送るライター。日本語オタクとして言葉の意味や内容、その面白さを丁寧に解説していく。
「口を割る」の意味は?
「口を割る」には、次のような意味があります。
白状する。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「口を割る」
「口を割る」と聞くと、何となく堅苦しいようなイメージが湧いてきますよね。「犯人が口を割る」などという文脈で、耳にしたことのある人もいるのではないでしょうか。
この「口を割る」の意味は「白状すること」です。そして「白状」には、隠していた事実や罪を述べることという意味があります。ただ単に告白するというようなニュアンスではなく、やはり言いづらいことを口にするような堅苦しさ、重さがありますね。
また「口を割る」というような表現方法は、「口を閉ざす」や「口を噤む」という慣用句の反対であると想像するとイメージしやすいかもしれません。「閉ざした口を割る」というような感じですね。「腹を割って話す」などという言葉もあるように、「割る」という単語を体の一部分を表す単語と繋げて意味を表現するというのはしばしば見られる方法です。
「口を割る」の使い方・例文
それでは「口を割る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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