「無理やり」
「無理やりに~」などと使うと強引さでは「問答無用」とは変わりません。強引に行うさまを示す言葉で、相手の感情を無視している点は「問答無用」とよく似ており、「無理やり」は自分に否がある場合も用います。
「問答無用」とは相手の意見も一応聞いた上で判断するため、「無理やり」の方がより強くネガティブなイメージを持つ言葉です。よく愚痴に使われますね。
「有無を言わせず」
「問答無用に~」の類義語として、意見を言わせずに自分の意見を通す言葉です。意見を聞かないで決断は自分側にある点は「問答無用」と良く似ています。「有無を言わせずに~」は相手に何かををやらせるときに選び、「問答無用」は実行する側はどちらにあるかは関係のない言葉です。
「四の五の言わずに」
先ほどの「有無を言わせず」とほぼ同意義を持つ言葉です。命令口調で、大抵は目下の人を動かす場合に用います。文句を言わせない言葉です。「口を動かす暇があるなら行動して」という意味を含んでいます。
「問答無用」の対義語は?
それでは「問答無用」の対義語(反対語)を見てみましょう。
「相互的」
正確な「問答無用」の対義語はありません。「相互的」とは相手の意見を汲み取ること。つまり「問答無用」とは相反する言葉です。
「問答無用」という断りの言葉に対し「相互的」は相手を立てています。
「任意」
こちらも「問答無用」の正確な対義語ではありません。相手の意見を通す意味で用いられる言葉。開いた言葉で表現するならば「あなたの意志に任せますよ」です。
「引き受ける」
「問答無用」が断りの言葉ならば、「引き受ける」は対義語。意見を受け入れ自分で物事を自ら行う点は「問答無用」の反対の意味です。
ただし正確に定義されていません。なぜかというと断りに対しての反対の意味でしかないからです。決断を押し付ける意味を持つ「問答無用」とは、正確な相反関係にはなり得ません。
\次のページで「「問答無用」の英訳は?」を解説!/