国語言葉の意味

【慣用句】「後悔先に立たず」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師がわかりやすく解説!

あんなに大切に保存していた思い出の品だったのに、引っ越しのどさくさで失くしてしまった。どんなに嘆いても覆水盆に返らずだ。

「臍を噛む」

「臍を噛む」は「どんなに後悔してもどうしようもできない」ことを意味する慣用句。「臍(ほぞ)」とは腹部にある「へそ」のことで、「へそを自分で噛もうとしても出来ず、それくらい苛立っている(が、どうしようもできない)」というニュアンスです。すごい表現ですが、中国の故事がもとになっている言葉で、その時代から様々な言い方で「後悔」について言い表されていたことがわかります。

他にも、「後の祭り」「手遅れ」などという言葉も耳にしたことがあるでしょう。興味がある人は、他にもどんなものがあるか調べてみてくださいね。

「後悔先に立たず」の対義語は?

「後悔先に立たず」の対義語は「備えあれば憂いなし」などがいいでしょう。

「備えあれば憂いなし」

「備えあれば憂いなし」は「ふだんから準備をしていれば、万が一の時にも安心である」という意味の慣用表現です。そもそも「後悔」をしないようにする、という意味合いで「後悔先に立たず」とは逆の意味になりますね。

「憂い」を「患い(うれい)」と書くこともありますが、意味は同じです。読みまでは出来るようにしておくといいでしょう。

未来で急に困ったりしないように、定期的に健康診断を受けて身体のチェックをしておくのも、備えあれば憂いなしということだ。

「後悔先に立たず」の英訳は?

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「後悔先に立たず」の英訳は「It is no use crying over spilt milk」で表すことができます。

\次のページで「「It is no use crying over spilt milk」」を解説!/

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