

端的に言えば「後悔先に立たず」の意味は「後から悔やんでもどうしようもないこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んだ。一緒に「後悔先に立たず」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/やぎしち
あなたの簡単なプロフィールと、この記事のテーマになぜ詳しいのかを簡単に50文字程度で説明してください。(「その他」はシステムで自動置換するため「ライター/○○」のままでよいです。)
「後悔先に立たず」の意味は?
「後悔先に立たず」には、次のような意味があります。
してしまったことは、あとになってくやんでも取り返しがつかない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「後悔先に立たず」
この言葉は「後になって悔やんでも、どうしようもできない」という意味の慣用表現です。「後悔」は字のまま「後から、起こってしまった事について悔やむこと」。これ自体が「もうどうにもできない」という意味を含んでいることも多くあり、それを更に強調した形となっています。強いネガティブな感情を伴うこともあり、人物の感情などを読み解くのポイントにも。読解問題ではよく注意して読み込みましょう。
他のよく使われる言い方としては、後ろに「~しなさい」と命令形を伴って注意・警告的に使う方法も。こちらは例文の項でご紹介します。確認してみてくださいね。
「後悔先に立たず」の語源は?
次に「後悔先に立たず」の語源を確認しておきましょう。この言葉は、特別な由来からではなく、意味から作られた表現と考えられます。「後悔」は先に述べた通り。「先に立つ(立たず)」は、「率先する、一番最初に起こる」という意味です。この二つが合わさって「後悔しても、最初に立つ(戻る)ことはない」=「手遅れだ、どうしようもできない」という意味を更に強調するために使われるようになったのでしょう。
同義語の項でも紹介しますが、「後悔」に関する慣用表現は驚くほど多く存在しています。恋や死別などの詩が多く残っていることなどからも、昔の人々もたくさんの「後悔」をしてきたのかもしれません。どのような「後悔」があるのか、自分なりに想像を広げてみると理解が深まるでしょう。
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