この記事では「レクチャー」について解説する。

端的に言えば「レクチャー」の意味は「講義」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「レクチャー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「レクチャー」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「レクチャー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「レクチャー」の意味は?

「レクチャー」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.講義・講演・また、説明・それを行うこともいう

出典:デジタル大辞泉(小学館)「レクチャー」

レクチャーとは、「講義・講演・専門的なことの解説・説明」の意。「大学・専門学校・職場・セミナー」などで「専門的なことを学ぶ・知る場面」で使われることが多いでしょう。また、ただ言葉だけで解説するのではなく「イラスト・表・ジェスチャー・見本」などたくさんの手段を使いながら専門的な知識を深めることがポイントですね。

レクチャーをする人は「先生・講師・教授・その道のプロ・専門家」がほとんどでしょう。つまり、「知識や技術が卓越している人が内容などを説明し、実践的なテクニック知識を与えること」というニュアンスですよ。

「レクチャー」の語源は?

次に「レクチャー」の語源を確認しておきましょう。「レクチャー」はラテン語の「lectio」から派生したと言われていますよ。「lectio」とは「読む・読み聞かせる」の意。ラテン語の「lectio」が英語の「lecture=説明する・講義する」と変化し、カタカナ語の「レクチャー」が誕生したと言われていますよ。

また、「lectio」という言葉は、アリストテレスが生徒と歩きながら意見するというエピソードから由来するとされていますよ。とても歴史が感じられる言葉ですね。

\次のページで「「レクチャー」の使い方・例文」を解説!/

「レクチャー」の使い方・例文

「レクチャー」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。

1.新しく発売されるデジタルカメラのレクチャーを受けた。これで新機能を使いこなせそうだ。

2.来週、教授は大学で小学生の英語教育についてレクチャーすることになっている。資料の準備で忙しい。

3.明日、社長に今後の事業内容をレクチャーしていただく予定だ。

レクチャーの使い方を3つに分けて解説しますね。

例文1は「レクチャーを受ける」です。新しいデジタルカメラについて開発したプロ・専門家から使い方や新しい機能を教えてもらっているのでしょう。

例文2は「レクチャーをする」です。一番シンプルなフレーズですね。「大学で教授が大勢の生徒の前で講義を行う様子」が感じられますね。きっと、教授は資料作りに奔走しているのでしょう。

例文3は「レクチャーをしていただく」です。「レクチャーをしてもらう」を敬語表現にしたものですね。目上の人に使うときは「レクチャー+いただく」の形で使うことが多いでしょう。ビジネスシーンでよく登場する表現であり、社長や上司に対して用いられるますよ。

レクチャーは様々な使い方があるカタカナ語だということが伺えますね。例文を参考にして使い方をマスターして下さいね。

あなたは最近レクチャーを受講する機会はあっただろうか。著名人の講演会やセミナーなどを受講し、貴重な経験談や今まで深く知らなかった物事を学ぶと視野が広がるだろう。興味は向こうからやってきてくれるものではなく、こちらから探しに行くものだ。見つけに行ってみよう。

「レクチャー」の類義語は?違いは?

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「レクチャー」の類義語にはどのような言葉が考えられるでしょうか。一緒に確認しましょう。

「レッスン」

「レクチャー」の類義語には「レッスン」が考えられるでしょう。「レッスン」とは「授業・練習・けいこ」の意。

レクチャーは「大きな教室でたくさんの人に向かって語りかける講義や授業のイメージ」です。一方、レッスンは「英会話レッスン」・「ピアノレッスン」・「ダンスレッスン」のように「レクチャーよりは小さな教室において少ない人数で先生と生徒がコミュニケーションを取りながら授業を進めていくイメージ」でしょう。

「対象人数や規模の違い」によって使用する言葉が変化することは興味深いですね。講義・授業などを意味する言葉のバリエーションが豊富であることが感じられるでしょう。

\次のページで「「レクチャー」の対義語は?」を解説!/

「レクチャー」の対義語は?

「レクチャー」の対義語にはどのような言葉が考えられるのでしょうか。一緒に確認しましょう。

「実習」

「レクチャー」の対義語には「実習」が考えられるでしょう。実習とは、「講義・授業などで学んだ技術・知識・方法などを実地または実物にあたって学ぶこと」です。

小学生の頃に楽しみだった「調理実習」。母校での「教育実習」。福祉施設での「介護実習」。このような表現でとても馴染みがある言葉ではないでしょうか。「授業や講義で学んだことを実際に現場で生かす・現場でしか学べないようなことを経験する」というような「学びの現場を表す言葉」が実習です。

「先生・介護福祉士・看護師」などは実際に現場を知ること・現場を体験することが重要なのでしょうね。

「レクチャー」の英訳は?

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カタカナ語の「レクチャー」は英語でも「レクチャー」なのでしょうか。一緒にチェックしましょう。

「lecture」

カタカナ語の「レクチャー」は英語でも「lecture」です。「lecture」とは名詞で「 講義・講演・小言・説教」の意。動詞では「講義する・説教する」を示します。名詞と動詞が同じ形ですね。カタカナ語の「レクチャー」と同じく「講義・講演」という意味で使うこともありますよ。一方、英単語では「小言」・「説教する」を意味することがポイントです。

例文1では「her lecture」というように「lecture=講演」を表し、名詞で使われていますね。一方、例文2は「主語+lecture」という形で「lecture=講義をする」。このように動詞で使用されていますね。また、例文3は「lecture=説教」という意味で用いられていますよ。カタカナ語の「レクチャー」にはない「説教」という意味で使われていますよ。

名詞で使われているのか動詞で使われているのかは英単語がどの位置に置かれているのかに注目してみましょう。

1.Her lecture on modern literature was very interesting.
(彼女の現代文学についての講演はとても興味深かった。)

2.My professor lectured on economics
(教授は経済学について講義した。)

3.I got a lecture from my teacher on being late.
(私は先生から遅刻について説教された。)

\次のページで「「レクチャー」を使いこなそう」を解説!/

「レクチャー」を使いこなそう

この記事では「レクチャー」の意味・使い方・類語などを説明しました。あなたは誰かにレクチャーする機会はあるでしょうか。レクチャーする側はどうやったら相手に正確にわかりやすく伝えることができるのか。レクチャーを受ける側は学んだことを自分のものする。お互いに高い志を持つことが重要なのかもしれませんね。

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国語言葉の意味

「レクチャー」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「レクチャー」について解説する。

端的に言えば「レクチャー」の意味は「講義」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「レクチャー」の意味や例文、類語などを見ていきます。

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語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「レクチャー」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「レクチャー」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「レクチャー」の意味は?

「レクチャー」には、次のような意味があります。辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.講義・講演・また、説明・それを行うこともいう

出典:デジタル大辞泉(小学館)「レクチャー」

レクチャーとは、「講義・講演・専門的なことの解説・説明」の意。「大学・専門学校・職場・セミナー」などで「専門的なことを学ぶ・知る場面」で使われることが多いでしょう。また、ただ言葉だけで解説するのではなく「イラスト・表・ジェスチャー・見本」などたくさんの手段を使いながら専門的な知識を深めることがポイントですね。

レクチャーをする人は「先生・講師・教授・その道のプロ・専門家」がほとんどでしょう。つまり、「知識や技術が卓越している人が内容などを説明し、実践的なテクニック知識を与えること」というニュアンスですよ。

「レクチャー」の語源は?

次に「レクチャー」の語源を確認しておきましょう。「レクチャー」はラテン語の「lectio」から派生したと言われていますよ。「lectio」とは「読む・読み聞かせる」の意。ラテン語の「lectio」が英語の「lecture=説明する・講義する」と変化し、カタカナ語の「レクチャー」が誕生したと言われていますよ。

また、「lectio」という言葉は、アリストテレスが生徒と歩きながら意見するというエピソードから由来するとされていますよ。とても歴史が感じられる言葉ですね。

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