国語言葉の意味

【慣用句】「後の祭り」の意味や使い方は?例文や類語を日本語オタクライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「後の祭り」について解説する。

端的に言えば後の祭りの意味は「手遅れのこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は日本語学を中心とし、文学・語学を専門的に学んでいるライターのイオリを呼んだ。一緒に「後の祭り」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/イオリ

日本語学を専門に学び、趣味は読書と小説執筆という日本語漬けの毎日を送るライター。日本語オタクとして言葉の意味や内容、その面白さを丁寧に解説していく。

「後の祭り」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「後の祭り」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「後の祭り」の意味は?

「後の祭り」には、次のような意味があります。

1.祭りのすんだ翌日。また、その日、神饌(しんせん)を下ろして飲食すること。後宴。
2.祭りのあとの山車(だし)のように、時機遅れで、むだなこと。手遅れ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「後の祭」

「祭り」というと、日本の伝統行事であるあのお祭りが頭に浮かびますよね。そんな「祭り」という言葉を使用した「後の祭り」という慣用句ですが、意味は「祭の翌日」「手遅れで無駄なこと」という二つがあります。

一つ目の意味はかなり直接的なそのままの意味であり、二つ目は比喩的な意味になっているということがわかるでしょうか。普段よく使われるのは二つ目の比喩的な意味の方で、「今更こんなことをしても後の祭りだ」という風に使われます。「今更こんなことをしても手遅れで無駄なことだ」という意味ですね。この記事では特にこの比喩的な二つ目の意味について、語源や使い方、類語を紹介していきます。

「後の祭り」の語源は?

次に「後の祭り」の語源を確認しておきましょう。「後の祭り」が「手遅れで無駄なこと」という意味として使われるようになった語源には、大きく分けて二つの説があります。

まず一つ目は京都の祇園祭に由来しているという説。祇園祭は七月一日から一カ月間行われるのですが、七月十七日に前祭、七月二十四日に後祭が開催されます。そしてこの後祭は前祭と異なり山車を還す行事であるため、観客が見物に行っても見るものもなくにぎやかさもなく何の意味もない、ということから「手遅れだ」という意味で「後の祭り」が使われるようになったという説です。

そして二つ目は霊を祭るという意味から派生したという説。人が亡くなったときにはお葬式や法事で故人の霊を祭りますが、亡くなった後にいくら儀式をしても仕方ない、といった意味から後悔やどうにもならないというニュアンスを伴って「後の祭り」と言うようになったというわけですね。

他にも「祭りが終わった後の山車は役に立たないということから」「祭りの翌日に見物に行っても意味がないということから」など、「後の祭り」の語源には様々なものがあります。ですがどの語源を辿っても、「もう仕方がない」「意味がない」のように、諦めるようなニュアンスがあることがわかりますね。「後の祭り」は基本的にマイナスの意味を持つ単語なのです。

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