
「終わり良ければ全て良し」
物事は結末が最も大事であり、その発端や途中の過程が悪くても問題にはならない、という意味です。「勝てば官軍」や「勝者の論理」に比べるとポジティブな意味合いが強く、結果がよいのだからそれまでのミスや苦労は気にしなくてもよい、といったニュアンスを持っている言葉であるといえます。
「勝てば官軍負ければ賊軍」の対義語は?
さらに、「勝てば官軍負ければ賊軍」の対義語は何でしょうか。
「判官贔屓(ほうがんびいき)」
元々は判官の職にあった源義経が兄・頼朝に殺されたことに対して民衆が同情を寄せたことを指す言葉です。そこから転じて、弱者や敗者に対して応援したり肩入れするような感情を抱くことを意味します。
「ローマは一日にして成らず」
立派なものは長年の努力なくては完成しない、という意味です。古代ヨーロッパに栄え、栄華や繁栄の象徴であったローマ帝国にも長い苦難の歴史があり、素晴らしいものにはそれ相応の年月や労力が必要であるという、結果よりも経過に焦点を当てた言葉であるという点で、「勝てば官軍負ければ賊軍」の対義語といえるでしょう。
「Losers are always in the wrong.」
こちらを訳すと「敗者は常に悪い」となり、勝者は正当化されるという「勝てば官軍」のまさに直訳的な言い回しです。ほか、「History is written by the victors」(歴史は勝者によって書かれる)も似た意味を持っています。
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